「地域助け合い基金」助成先報告
地域交流サロン たんぽぽ
宮崎県宮崎市



助成額
150,000円(2024/02/16)助成⾦の活⽤内容
1.宮崎市の清水地区は、公民館や地域の方が集まる場所がないため、地域交流がほとんどない状況である。高齢者も多いので、気軽に立ち寄れる場所、多世代の交流の場所、子どもが学習できる場所として、居場所づくりをし、ともに支えあい安心して暮らせる地域づくりをしていきたいと考えている。高齢者には認知症予防などの健康教育やアクティビティを企画する。地域の方の相談や困りごとには、対応できることは支援していく。必要があれば、生活支援コーディネーターと連携して対応する。
2. 2023年4月から、食育型の子ども食堂と学習支援を実施している。子どもの自立を目指し、子どもが自分で料理ができるようになることを目標にしている。
地域では、貧困、虐待、ひとり親世帯などの問題を抱えている。共働き世帯も多く、仕事、家事、育児と親の負担が大きい。この食育の機会を活用し、子どもが安全な食材や調理を学び、料理ができるようになると、良い循環をもたらし、家族の手助けにもなると考える。また、安心できる居場所となり、活動を通して世代を超えた繋がりや相互理解を深めていきたい。
今年度は、備品は整えたが、今後のために設備環境を整えていく必要がある。学習支援を開始して気付いたことであるが、天井が高いため電気をつけても学習するには暗かった。昼白色のLED電球や照明器具を購入して学習環境を整えたい。床の一部は、油汚れが取れず滑りやすいところがあり老朽化している。子どもにはスリッパは危険なので使用せず靴下着用を促しているが、裸足で来る子どもがいるため、研磨後に塗料でコーティングすることで危険防止と清潔を保ちたい。
スタートアップで備品購入に費用がかかり、水道・電気・ガス代が補えないため、途中からガスは停止し、一口コンロに変えたが、コンロを机の上に置くので、不便で危険であった。備え付けのガステーブルを使用すると、スペースも有効に使え、温度設定ができ安全なのでガス使用を再開したい。
今回の助成金は、地域の多世代交流、高齢者の健康教室、アクティビティなどの実施、子ども食堂・学習支援会場の環境整備(照明・床・公共料金)、多世代の方の居場所づくりの基盤づくりとして活用させて頂きたいと考えている。
活動報告
宮崎市の清水地区は、公民館がないため、地域交流がほとんどない状況であった。
高齢令和5年から自宅の貸家で子ども食堂と学習支援をしていたが、この場所や子ども食堂の機会を活用して、高齢者(市内の高齢化率は29.1%)も多いので、気軽に立ち寄れる場所、安心できる居場所づくりや地域の方との多世代交流ができないかと考え、多世代の交流の場、子どもが学習できる場所の環境整備、居場所づくりをした。
毎月第2・第4土曜日に、テーマを決めて健康教育や音楽療法、ものづくり、体操等実施した。活動内容は、参加者の要望も取り入れた。
参加者は、高齢者が9割であったが、世代を超えた交流ができ、参加者同士が顔見知りとなり、地域と繋がる機会となった。
開催日時:毎月第2土曜日・第4土曜日10時
場所:地域交流サロンたんぽぽ
参加者:どなたでも自由参加
利用料:無料
広報:中央西地区情報ひろば 回覧版 チラシ配布
2024年4月から2025年3月の実施報告
※月/回数/活動内容/参加数
4/2/ゴミ分別変更に伴い説明会・困りごと相談会(市役所から派遣) 交流会/20
5/2/健康教室講話(森憲正医師) 交流会/30
6/2/認知症に良いコーヒーの美味しい淹れ方教室 交流会/27
7/2/高たんぱくの料理教室 交流会/25
8/2/暮らしている地域の由来 ペーパークラフト パソコン相談 交流会/27
9/2/音楽療法(声楽家と歌う) 健康体操 ゲーム 交流会/27
10/2/介護保険仕組み利用法(地域包括支援センター) 料理教室・相談会 ホームホスピス講話/27
11/2/二胡演奏会 パソコン教室 脳トレ 相談会 交流会/34
12/2/健康体操(地域包括支援) 餅つき 交流会/39
1/2/災害・防災について(自治会防災部長) 相談会/15
2/2/認知症の実例と対処(地域包括支援センター) ひな祭りゲーム 体操/25
3/3/入浴剤作り あやとり教室 交流会/28
活動内容は、参加者の意見も取り入れ、健康教育やアクティビティを実施した。(上記表)総数324名の参加があり、高齢の参加者は9割であった。高齢者の閉じこもり防止・居場所作りも目的であったので、地域限定はせず、自由参加とした。地区以外の方の参加も多く、地域の方々が顔見知りとなり、一緒にお茶を飲み、活動をすることで、笑顔で会話が弾んでいた。中央西地区社会福祉協議会・包括支援センター・市役所からも参加して頂き、直接話をすることで、身近な相談窓口として繋がることができた。少人数なので、質問も活発にされていた。地域の方の相談には、高齢者の窓口である地域包括支援センター保健師にも協力して頂いた。
令和5年から開始した子ども食堂では、子ども・保護者・地域の方と、世代を超えた交流ができ、参加者が地域と繋がる機会となった。また、地域交流サロンの活動が周知され、会場利用の申し出があり、子ども会・老人会・自治会会議等での場所の提供ができた。
今回の助成金では、地域の多世代交流、高齢者の健康教室、アクティビティなどの実施、子ども食堂・学習支援会場の環境整備(照明・床・公共料金)、多世代の方の居場所づくりの基盤づくりができ、危険防止や清潔な環境を整えることができた。さわやか福祉財団からの助成金でのスタートではあったが、中央西地区社会福祉協議会、中央西まちづくり委員会からは、備品支援をして頂いた。清水地区自治会には、健康教室講師料を負担して頂いた。
今後の展開
助成金で活動をするにあたり、生活支援コーディネーターとの連携を取りながら進めていった。他機関との連絡調整など積極的に動いて頂き、スムーズに運営ができ心強かった。また各機関との連携が取れていたので、土曜日の開催であったが、包括支援センターや市役所の方々の協力も得られた。中央西地区社会福祉協議会をはじめ(前述)多くの協力や支援が得られた。今後は、運営を継続するため、自治会・中央西まちづくり委員会からの補助金や支援、地域の方の子ども食堂参加(参加費300円)などにより設備費などの財源を調達していく予定である。
今後も、自治会・包括支援センター・中央西地区社会福祉協議会・まちづくり委員会との連携を図りながら、地域の多世代交流、高齢者の健康教室、アクティビティなどの実施、子ども食堂・学習支援、多世代の方の居場所として継続していく。
また、運営継続のため自治会からの補助金支援や会場開放、地域の方の子ども食堂参加(参加費300円)により設備費などの財源を調達していく。
添付資料
