「地域助け合い基金」助成先報告
松代おやじ会
茨城県つくば市 ウェブサイト

助成額
150,000円(2024/01/18)助成⾦の活⽤内容
おやじの会が目指す「地域みんなの笑顔」を目標に、松代まつりを復活させたいと考えています。
地域のイベントとして『松代まつり』というお祭りが例年開催されていましたが、コロナ禍をきっかけに中止になってしまい、その間に実行委員会も解散してしまい、それ以降開催されなくなってしまいました。松代おやじ会としては、この『松代まつり』の復活をしたいと考えています。
松代まつりは、地域住民を対象とした活気あふれるお祭りです。近隣住民の憩いの場としている松代公園で開催し、松代小学校をはじめ、手南小学校、葛城小学校、手代木中学校の広範囲の住民が参加し地域に深く根付いたお祭りでした。地域の深いつながりのあるこのお祭りを復活させる為に、今まで祭りを行なってきた松代まつり実行委員の、30年前に祭りを立ち上げた地域の先輩(ご高齢の方)にも色々話を聞きながら、昔の地域の状況を聞くことで様々な関係者とも交流を深めてきました。自分たちが復活を考えているばかりでは開催できるかどうかとても不安がありましたが、以前のまつりの関係者の方々のアドバイスや協力してもらいながら、コロナ禍が明けた今現在でどのような形で実施をすることができるか、検討しています。さらには、地域内に設立した高齢者施設にも声掛けをし、ご高齢の方々にも積極的に表に出てもらい、『松代まつり』を通じて、若い世代や地域へのとけこみ、つながりを持ってもらいたいと考えています。
また、最近は防災に関する意識も高まっていることから、公助をあてにするだけでなく、自助・共助が重要と考えています。各学校には防災倉庫も設置されています。そういった物があると知っている地域住民も少ないと思います。おやじ会には、防災士の資格をもった者も複数名在籍しているので、その知識を活かし、防災倉庫を活用したイベントや、消防署や市役所の危機管理課との連携したイベントを開催して、子どもたちや地域住民とのつながり、共助の重要性を伝えて行ければとも考えています。
子どもたちや地域住民を対象にしたイベントも色々と開催し、そして松代おやじ会に在籍している外国人とも協力し、地域のつながり、様々な交流をしていきたいと考えています。
活動報告
これほどにも盛大なまつりを開催できるとは思っていませんでした。松代公園の広場に1000人以上の方々が遊びにきてくれました。年齢や国籍を越えた参加者からは「次も参加したい」「地域が一体となる感じが良かった」などの歓迎の声をいただきました。まつりは、地元の和太鼓教室に通う子供たちによる和太鼓演奏、筑波大学の軽音サークルによるバンド演奏に続き、お隣の手南小おやじの会のバンド演奏も会場を盛り上げてくれました。ダンスチームによるステージパフォーマンスを経て、夕方にはメインとなる盆踊り。盆踊りは松代まつりが生まれ変わっての復活を象徴するものと位置付けでもって、「つくば音頭」をはじめとして、「つばめダンス」「ダンシングヒーロー」「盆ジョビ」といった現代スタイルで曲にあわせて輪になって踊りました。そして感動のフィナーレには、松代おやじ会メンバー39人全員の想いを込めたおやじダンス「ワンナイトカーニバル」。筑波大軽音サークルによる生演奏に合わせて、大いに盛り上がりました。
まつりを彩る屋台も用意しました。我々松代おやじ会によるやきそば、かき氷、いか焼きの店に加え、お隣の手南小学校のおやじの会によるフランクフルトと飲み物の店、葛城小学校区に拠点を置く葛友会による唐揚げ・フライドポテト・やきとりの店で、屋台すべてで完売御礼でした。松代児童館に拠点を置く、みらい子育てネット松代クラブによる缶バッチのお店、手代木サッカークラブによるキックターゲットといったイベントコーナーも好評でした。松代おやじ会による風船ヨーヨーと光る腕輪の店もまつりを演出しました。
また、まつりの一角に設置した休憩コーナーには、小学校の防災倉庫の備品照明機器を実用展示しました。カセットボンベ型の発電機を実際に使う事で、使い方を知る機会とでき、防災士とのコミュニケーションを通じて、おやじ会メンバーだけでなく、参加者にも関心を持ってもらえました。
まつり開催に先んじては、地域の高齢者福祉施設に足を運び、松代まつりのポスターの掲示をお願いし、実際に掲示していただきました。コロナへの心配もまだ払拭されてない事もあり、まつり会場での具体の交流には至りませんでしたが、地域にこういったお祭りがあることを知ってもらえたと感じています。
本部運営面においては、まつりを主催する経験のない我々にとっては、すべてが手探りでした。松代おやじ会のメンバーのみでできる範囲でやる!という意気込みでもって、純粋なボランティアの上に成り立つ公益的な活動であることを徹底しました。元実行委員長への聞き取りでは、過去の松代まつりでは大変な苦労があったことを知りました。学校長や近隣町内会への挨拶、つくば市役所や保健所だけでなく消防や警察への手続き等、押さえるところはきっちり押さえて、どこからクレームが来ても耐えうるように、可能な限りを想定して対策づくりも抜かりなく議論しました。ただ、具体に企画を詰めていく段階で「踊りの手本はどうする?」「音楽機器は?」「櫓は?」「照明は?」「提灯は?」「雨天対応は?」「熱中症対策は?」といった、まつりを復活する上での人手の足りなさ、物資のなさ、資金難への心配が露呈していきました。結果的には、おやじ会メンバーが個々のツテをたどり、周りを巻き込むことで解決できました。特に警備巡回や救護体制の構築には、女性陣の力が必要不可欠で、おやじ会の家族の繋がりに加え、近隣のPTAからも協力を得ることができました。
装い新たに松代まつりを復活できたのは後援いただいた方々と、参加者の笑顔あってのことと感じます。まつりを通じて生まれた新たな繋がりは地域の財産になりました。松代おやじ会として地域でのこの取り組みを守っていきます。ありがとうございました。
今後の展開
松代おやじ会は、みなさんのおかげで無事に松代まつりを復活させる事ができました。30年前に始まったこの地域のまつりを、当時立ち上げられた諸先輩の想いを受け継ぎ、この先も続けられるように、さらに多くの地域コミュニティと連携して、地域力を高めていきたいと思っています。みなさんのご支援とご協力をどうぞよろしくお願いします。
また、我々松代おやじ会は、子どもたちの遊びの場を広げるために「ケイドロ」「しっぽ取り」「おもしろ運動会」といったスポーツイベントもこの一年、開催しました。松代まつりだけでなく、その他でも地域住民も参加してもらえるような工夫をして、定期的に開催を続けたいと考えています。様々な交流をもって、地域のつながりを大事にしていきたいと考えています。是非一緒に楽しくやりましょう!