「地域助け合い基金」助成先報告

 オレンジピース~人と人をつなぐ~

奈良県川西町
居場所見守り配食・会食

助成額

150,000円2024/04/08

助成⾦の活⽤内容

本団体は、認知症サポーターの有志が集まって結成したグループです。まずは認知症について関心を持ってもらうことを目的に、令和4年度から町地域包括支援センターとともに、認知症の理解を促進するための啓発活動をおこなってきました。
私たちにもっとできることがないかと検討会を重ね、月1回の集いの場を開催することになりました。

ちょうど同時期に、町と地元スーパーが地域活性化連携協定を締結し、スーパーの空きスペースをコミュニティの場として活用できることになりました。老若男女問わずたくさんの人が訪れるスーパーなので、活動について知ってもらう絶好の機会だ!と思い、そこでの地域カフェ開催を決定、認知症の方だけでなく、一人暮らしの高齢者や障がい者、引きこもりがちな方を含め、子どもから高齢者まで、多世代の誰もが安心して楽しく集って交流できる場となるよう工夫していきたいと考えています。
カフェタイムだけでなく、体操や講座、映画鑑賞、料理、おやつ作り等の楽しいイベント内容と組み合わせての開催を企画しています。

これまでおこなってきた認知症の普及啓発活動は継続しながら、地域カフェで自然と認知症の方や障がいを持つ方と一緒に過ごし、「関心を持つ→何ら特別でないことを理解する」活動をすすめていきたいです。

活動報告

私たちの活動は認知症を他人事ととらえず、地域みんなの問題として考える所らからのスタートでした。
町が借りているスーパーの空きスペースを無償で借りることができ実現することが出来ました。
スーパーと言う普段よく使う場所で認知症だけではなく、健康を維持したい孤食や孤独感のある高齢者を先ずは、楽しみを見つけてもらう事から始めました。
ここに来れば誰かと繋がれる元気を貰える場所、楽しいことがある場所と認識していただけるように高齢者の好きな歌・演奏会・脳トレ・レクレーションなどをメインに誰でも集える場所を作ることが出来ました。
今回頂きました助成金はその活動を維持していくための原動力になりました。
今では地域の皆さんにも愛される場所となり、毎週やって欲しいというお声もいただいております。
ここに来ることが月一回の楽しみ、お友達と約束して来ているなど社会との繋がりも広がっていると思います。
一方でメンバーの高齢化も心配しておりましたが、私たちの活動を知って若いメンバーも増えました。

今後の展開

今までにない高齢者の居場所が出来た事を誇りに思います。
ここには、愛と笑顔と喜びがあります。
ここで自分の生きがいも発表出来ます。
幸せになれる場所となっていることを、もっとたくさんの方に知って頂きたいです。
そして、何より大切な事は継続です。
高齢者の心と体に対する健康は継続していくことだと思います。
最近子どもたちメインの地域の活動の様子はよく目にします。当事者の高齢者もそのように思われていることが多く、出かけていける場所や内容には偏りがあり、心から楽しめる場所があること、誰でも参加できる自分たちの居場所ができたことは、参加いただいている方からも喜びの声を頂いてます。
このような活動が高齢者の健康を増進し、医療費削減に少しは役に立てばと思っています。
他の地域の活動も勉強していきたいと思います。

添付資料