「地域助け合い基金」助成先報告
じぶんの居場所まほろ場
東京都大田区 ウェブサイト


助成額
150,000円(2024/04/12)助成⾦の活⽤内容
生きづらさを抱えた中学生以上の人に向けて、その人らしさ、ありのままを受け止める居場所提供をしている。その利用者のペースに合わせた寄り添いを大切にしている。時には、親戚のおばちゃんと子ども達のような、つかず離れずの程よい距離感で利用者との関係を築く。色々な大人がいるけれど、ここには何も言わず、あなたを受け入れる大人がいることを実感してもらいたい。
地域にある関連活動者、団体と連携して、立体的な繋がりを地域に作り出すために、身近な関連活動者や機関に出向いて、顔見知りになる。今まで、点として活動していた所も、様々な繋がりができ、線となって繋がっていく。情報共有していく中で、益々、居場所が増えていき、そこでの体験が利用者にとって利益になることを期待する。
活動報告
東京都大田区大森で、生きづらさを抱えた方たちのための居場所を作りを始めて4年目になります。
中学生以上の方ならどなたでもと言う触れ込みで始め、当初は中高大学生位の方たちが対象と思い始めた活動だったのですが、現実の今は40代の方々が中心の居場所(氷河期世代)となっています。
昨年度より東京都からお声掛けをいただき、東京都のひきこもりサポートネットの協力団体としても活動しておりますが、少子化や子供世代、1人親家庭等が優先される昨今では私たちのような活動に対しては助成金がほとんど通らずこの数年間自腹で運営を続けている苦しい現状です。他団体で1人500円や1000円など料金を取る場所もあるのですが、日本の決まりきったレールから1度でも外れてしまった人たちにとって、交通費や利用料はかなりの負担になってしまうところは大きく、この3年間無料でがんばってきています。
そういった意味も含め、この度のさわやか福祉財団様からの助成金は非常に非常に助かりました。
ありがとうございました。
利用されている方々から「まほろ場があって本当によかった」「今まで自分を否定し続けてきたけれど自分を否定しなくていいんだ」「こういったきっかけを作ってくれて感謝している」等様々なお声をいただいております。
また社会福祉協議会様よりまほろ場をモデルにしたいとのお話もいただくようになり、何かしらの地域の支えになっていることを日々感じております。
活動を継続させるためにも助成金の存在はとても助かります。
本当にありがとうございます。
(活動は第一土曜日を除く毎週土曜日13:30~18:00 おやつやお茶等の飲み物、炊飯器を用いてのおにぎりを無料で提供しつつ、いらした方とのおだやかな会話やその会話の中からお困り事等深くお聞きしていく活動になります)
今後の展開
今後の展開や目標など大きなものは一切何も考えておりません。
ただただひたすら長く続けていく、ということ。それのみです。
今は大体1日に1 0人から1 5人程度の方がお見えになっているのですが、たとえ1人もどなたも来なくても「あそこにはあの居場所がある」「何かの時にかけ込める場所が半永久的にある」と、とにかく地道に続けていくことが第一と常に考え、3年間日々活動を続けて参りました。
もちろん今まで同様、活動日の場所の開放、SNSでの発信、LINEやメール、電話等での個別対応、ご不安な方への病院の同行等を続けて参ります。
助成金等資金面で安定した活動を続けられた際には、こういった方たちが安心して就労できるカフェなどの運営もできたらいいなとは思いますが、現状の資金繰りを見てもまだまだ先の話かなと言う感想です。
そして世の中にはこういった場所に出てこれる人もいれば、私たちの発信するSNS上ではつながれる方、そしてそれにも到達できていない方たちがたくさんいらっしゃいます。
不登校、増える人身事故、いじめ、親からの心無い言葉、DV…。
1人でも多くの方たちと繋がれる様、変わらぬ活動を続けていきたいと思います。