「地域助け合い基金」助成先報告

 南浜学区社会福祉協議会

京都府京都市伏見区
居場所配食・会食

助成額

150,000円2024/04/26

助成⾦の活⽤内容

コロナ禍で、独居老人や、家族と同居していても会話がほとんどない高齢者が、これまで以上に増加している。とりわけ、高齢男性の「孤立化」が、より深刻な社会問題になりつつある。
本事業の目的は、主として男性高齢者を対象として、料理教室を開催することによって、①独居男性高齢者に居場所の提供と社会参加を促すとともに、②家族と同居している男性高齢者と家族との会話をふやすことである。

加えて、本事業を通じて、参加者どうしおよび、参加者と地域住民・事業者との間のコミュニケーションの活発化と、とりわけ独居男性高齢者が、手作りの食事をとることにより、心身ともに健康な状態で日常生活を送れる環境作りを目指している。令和6年度は、以下の要領で事業を実施する。
・対象:主として地域の男性高齢者とその家族(募集人数:毎回15名)
・講師:京都府栄養士会所属の管理栄養士
・食材の提供者:地元の食料品販売事業者
・場所:南浜会館、三栖会館(京都市伏見区)
・年6回開催

活動報告

1 活動内容
・料理教室の開催(6回開催、7月2日(火)、9月4日(水)、10月17日(木)、11月10日(日)、1月24日(金)、3月15日(土))
・地域の高齢男性が参加:参加者数、延べ150名
・調理した料理:カレー、餃子、煮込みハンバーグ、焼きそば
・参加者からは、楽しく会話しながら調理ができたとの評価が多かった。

2 課題等
・参加者の募集:当初予定した募集対象は、高齢男性とりわけ独居高齢男性であったが、参加希望者が少なく、高齢者以外の男性の参加も可能とした。
・当初の目的は、①独居男性高齢者に居場所の提供と社会参加を促すとともに、②家族と同居している男性高齢者と家族との会話を増やすことであったが、独居老人の参加者が少なかった。その反面、独居老人とそれ以外の老人および低年齢の男性との交流が活発に行われた。
・会場の設備の範囲内・短時間で、かつ栄養価の高い料理内容の決定に苦労した。
・調理支援者として、地域で事業を行なっている福祉施設から協力が得られた。今後も、地域の福祉施設とのネットワークを維持し、参加者募集も含めて、幅広い活動につなげる予定である。
 

今後の展開

・今後も、「男の料理教室」の開催を継続して実施することによって、高齢男性の社会からの「孤立化」を防ぐ活動に取り組む予定である。
・料理教室の開催をとおして、地域の高齢男性の社会参加と、高齢男性間の交流を促す機会を継続して提供する。
・料理教室を支援してくれる地域住民・事業者のネットワークを拡大し、地域の社会福祉の担い手を育成する機会としても、活用していく。

添付資料