「地域助け合い基金」助成先報告

 杉田3・4区街づくり協議会

静岡県富士宮市
移動支援

助成額

150,000円2024/04/26

助成⾦の活⽤内容

2023年4月~、地域の移動手段に困っている主に高齢者世帯を対象に、1台のリース車両を使用してボランティアドライバーによるカーシェアリング方式で、通院、買物等の移動支援活動を展開してきましたが、1年経過した現在、反響が大きく、1台の車では足りない状況となり、新規にもう1台のリース車を確保し要望に応えたいと思います。

1台目のリース車の維持源資としては、地元企業への支援呼びかけの結果、6社の協力が得られ実現できました。
今回の2台目の源資は、別の手段検討も必要な状況のため、応募させていただきました。

活動報告

①助成金の活用効果について
私達の地域は、坂が多く、市街地から離れており、高齢化率が高く高齢者の移動支援のニーズは高くなる一方ですが、行政の対応は市街地が優先される傾向であり、私達は住民同士の互助を基本とせざるを得ない状況です。
そんな中、地元企業や篤志募金を財源に、1台目の支援車をスタートさせましたが、2年目からは更にもう1台増加させる必要となる状況下、貴団体の助成金を活用させていただき、円滑な移動支援対応が可能となりました。

②移動支援活動の効果について
a)移動中の車中での利用者との会話を通じ、人としてのつながりの確保や、利用者に対するさりげない見守り活動効果が感じられます。
b)利用者の立場からは、気軽に外出が可能となり、日常生活の円滑化の一助や、ストレス等の発散効果になっていると感じています。
c )地域住民同士の情報交換の場(井戸端会議的な場)としての効果もあります。

③取り組み上での課題について
a)道路交通法回避の為、ドライバーは無償という仕組みで対応中という点もあり昨今の労働力不足の影響で、65歳以上の高齢者も仕事に従事している傾向が増加する中、ドライバー協力者が確保できないという事が最大の課題です。
b)その対応として現在進めている作戦は、1回/月参加ドライバー作戦です。不定期で、数回/月となると各自の生活への支障もあるので、なかなか参加しにくい人でも、1回/月程度なら、また曜日を固定なら計画しやすいという可能性もあるので、現在は1回/月の支援可能なドライバーさんを多数確保するという作戦を展開し、対応する事を進めています。

今後の展開

コロナ禍の終息後、それまでの人の繋がりの機会が激減傾向にありますが、高齢化がますます孤立化を推し進める傾向があります。
そんな環境下であるからこそ、できる限り自宅から一歩出て、地域の移り変わる季節感を肌で感じて、平穏な日々の生活を楽しんでいただきたい。
2年前から発足した高齢者の移動支援活動は、主に病院や買い物といった外出支援でありますが、多くの皆様のご理解とご支援でそれなりの効果が確認されており、今後も行政の対応が行き届く様になるまでは、継続努力をしたいと思います。

更に、地元地域の史跡、景勝地、地元商店、産業等をつなぐ道路の歩道を整備・清掃し、できるだけ安全・安心に散策できる様にしたり、途中に休憩可能なベンチ等の設置をする等の活動を、2025年5月よりスタートしたいと計画しています。スタート1年目の今年は、杉田に1つしかない歴史ある安養寺の道路周辺の整備と、伊豆半島、駿河湾、富士山が望める有休茶畑の端に、小さな展望デッキの設置を進めたいと思っています。
数年の間に、12ヶ所以上の散策スポットをつなぐ散策マップをつくり、地区以外の方のご利用も含め、多くの方に楽しんでいただけたらと考えています。
その為には、当団体のみでは対応不可な目標なので、より多くの既存団体や、個人の皆さんに声掛けさせていただき、可能な範囲でのご協力をお願いしたいと思っております。