「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 青空

福井県敦賀市 ウェブサイト
見守り

助成額

100,000円2024/05/16

助成⾦の活⽤内容

毎月第1・第3水曜日に敦賀市津内町1丁目独居高齢者お弁当配付事業を「地域のつながりづくり」の一環として、区長、民生委員、壮年会の皆さんと共催という形で行っております。
毎回約45食分お弁当の需要があります。
1食300円で販売しており、ご近所の皆さんに利用していただいております。
1食400円で生協さんに作っていただき、毎回100円負担しております。
その分を申請させていただきたいと思います。

この事業を始めてから、1人暮らしの女性高齢者の骨折がみつかり、(本人は痛がっていない)別に住んでおられるご家族におつなぎすることができました。
また、1人暮らしの男性高齢者から私に朝、自分の体の様子がおかしい、と連絡があり、区長、民生委員につなぎ、救急車を呼ぶことができました。脳梗塞でした。今はお元気になられ、お弁当配付事業にも参加されています。
何故私だったのか、お聞きすると、普段あまり電話をかけることがなく、お弁当の注文をしたときの履歴でかけた、と話されました。
他にも参加者の高齢者の方が、ご近所さんで最近おひとりになられた方がいるから、この事業を紹介してもよいか、と連絡があったり、足が悪くお弁当を引き取りに来られない高齢者の方がいると、参加者の方が、自らお持ちくださったりしています。

地域のつながり作りに役立っているこの事業を続けていきたいと思いますので、申請いたします。

活動報告

この助成金を利用させていただき、津内町1丁目の独居高齢者がつながる場所をつくることができました。
お弁当をお渡しするだけではない、その場で出会った高齢者の方同士、立ち話をしたり、民生委員や区長の声掛けで会話が弾み、楽しそうにしておられる方もおります。
毎回、お弁当と一緒にクイズ等、A4用紙3枚表裏に印刷し、お渡しすることもできました。
そのクイズを楽しみにしてくださっている方もいてくださいます。

子どものお弁当代を100円と設定し、子ども会にも参加してもらおうと、子ども会役員と話し合い始めましたが、子ども会の利用があまりありませんでした。
高齢者と子ども、子育て家庭がつながるきっかけの場となれば、と考えましたが、
子ども達は塾等、夕方の時間帯は忙しいようで、親御さんも夕方5時頃は、仕事の家庭が多く、お弁当を引き取りに行けない、とのことでした。

新たに生まれた地域のつながりは、このお弁当配付により、津内町1丁目壮年会が、独居高齢者対象にゴミ捨て、植木の剪定等をボランティアで始められました。
お弁当を引き取りに来られた際に「人と話すの、ここだけやわ~、普段は、テレビ相手にしゃべってるだけやしな~。」と話す独居高齢者もおられ、この事業は続けることに意義がある、と実感しています。
物価高もあり「300円で1食食べられるのは、本当に嬉しいし、ありがたいわ。」と、参加者のほとんどが話しております。
民生委員にとっても見守りになっており、普段の生活のちょっとした変化や、生活課題について、話せる場所となっており、壮年会(ゴミ出し)につなげたこともあります。
現在つながりが希薄になっている中で、この場所が日常の相談の壁を超えられる場所になってきており、今後も続けていく必要性を感じております。

今後の展開

一般社団法人青空は、「こども食堂青空」の活動についてです。
子ども達への学習支援「青空学習会」、
敦賀市内のお弁当屋さんと一緒に取り組んでいる「こどものつながるごはん」、
学校の制服代等の支援「青空入学資金募金会」、
普段お風呂に入れていない子どもと一緒に銭湯に行く「おふろ入ろう会」、
地域の高齢者との「津内町独居高齢者お弁当配付」、
敦賀市内のこども食堂5団体がつながりフードパントリー活動、こども食堂を広げるための講演会等を開催している「つるが子ども食堂ネットワーク」の活動をしております。
全て子ども達、親御さん、地域の高齢者からの相談や呼びかけで始めた事業です。
これら全ての事業について、今後も私達ができることをスタッフと考えながら動いて行きたいと思います。
今後の課題として
まずこども食堂を地域の方に知っていただき、
・こども食堂が身近になり、自分が選んでこども食堂に行ける環境になる。(高齢者の居場所にもなる)
・家庭環境に関係なく、どの子も体験の機会や居場所をもてる社会に。
学校の部活動をしていない理由として「金銭的な事情」「家庭の事情」が理由だということもあり、
地域に居場所を求める声もあり、こども食堂を広げる活動を。
・物価高騰のあおりによるこども食堂運営の難しさ
こども食堂運営者さんから「米の寄贈が減った」「食材が高くて、食材の内容を見直したり、作る量を見直したりしている。活動をしていくのが大変」などの声がたくさんあり、こども食堂の意義を地域に伝えていく必要性。
・顔の見える助け合いが続くような地域のお互い様の関係ができるように、こども食堂運営者と、地域の方々の接する機会、こども食堂の活動を知り、地域の方のできることをつなげる機会の必要性を感じている。

これからも、運営者、高齢者も居場所となり地域の人に支えられて子どもに温かい食事やまなざし、声が届く場が多く生まれるように活動してまいります。

添付資料