「地域助け合い基金」助成先報告

 大原居場所連絡会

京都府京都市左京区
居場所見守り生活支援

助成額

150,000円2024/05/29

助成⾦の活⽤内容

・対象は、大原学区居住者として、特に限定していない。
・活動は、文化的活動中心のイベントを企画開催して、高齢者が気軽に参加できる「居場所」作りを目指している。
・助成金の使途については寄贈いただいたレコードプレーヤーのメンテナンス、アコーディオン、ギター等の楽器演奏者への謝金
・交通費の支給、映画上映会のための映像機器購入などに活用するとともに、山間地域における生活課題の把握や外出・買い物の不安を聞き取りする目的でのアンケート調査を実施することでの居場所活動の活性化並びに生活支援サービス創出・充実へとつなげていきたい。

活動報告

助成金をいただき、文化的イベントの開催をメインに、隔月で企画開催することが出来ています。
会場である「大原文化センター」は、元JA大原支店の空き店舗を大原学区自治連中心に地元住民で使用することが出来るようになりました。大原学区の中では中心的な場所に位置しており、バス停等もちかく比較的集まりやすい会場で開催出来ていますが、「居場所」としてのイベントに加え、高齢化が進む地域で「生活面を支える」機能も創造することが出来ないか試行を開始しました。

大原学区内にはコンビニが1軒あるだけで、日常生活の買い物等は、自動車、バスで市内まで20分程かかります。昨今の外国人観光客の増加もあり、「大原三千院」「寂光院」等の観光拠点がある大原学区では、住民が乗車出来ない場面が出てきている状況もあります。訪問販売、移動スーパー等の買い物サービスを体験してもらう機会として、居場所のイベントに抱き合わせで紹介する機会を開催することが出来ました。衣料品の訪問販売には謝礼をお渡しすることで事業者への依頼、調整もスムーズに行えました。
家で聞かなくなったレコード機器、レコード盤を寄付してもらい、助成金を活用してレコード針を購入しました。音楽鑑賞、うたごえ喫茶、大学生の落語研究会など、お招きする方への謝礼と交通費をお渡しできることで、相談調整がとてもスムーズに行えています。また、参加者される方には以前は参加費として1回100円をいただいていましたが、助成金によりお茶、菓子などを用意することが出来ているので、気軽に参加いただけていると感じています。

申込時に検討していた備品に関しては、途中から一緒に参画することになった大原老人クラブが、クラブの費用から映写用スクリーンを購入されました。「居場所連絡会」ではスピーカーマイク、DVDプロジェクターを購入しました。参加者に高齢者も多く、アナウンス時に「声が聞こえにくい」との声もありましたので、スピーカーマイクの活用で、スタッフも大きな声を出さず、しっかりとアナウンスも聞いていただけるようになりました。DVDプレイヤーとプロジェクター一体型の機種を購入したことで、これまで映画会の度に関係法人から借りていたところ、好きな時に映画会を開催出来るようになりました。

こうした取組について、左京区地域支え合い活動創出コーディネーターの兼田氏から依頼があり、左京区高齢者の「居場所」運営に関する情報交換会で、「居場所活動と生活支援の取組実践」として、大原居場所連絡会の取組について発表しました。
令和7年度に入り、4月に多世代の交流、参加型企画として、大原文化センターで活動している太鼓サークルを「居場所」に招いて児童さん達との交流や、太鼓を一緒に叩く参加型のイベントを開催しました。
5月には、大原文化センター開設1周年を記念して「大原文化センター祭り」が開催され、「居場所連絡会」として取組の経緯などを発表しました。

今後の展開

これからも同じ会場で活動するサークルとの横のつながり作りが出来れば、大原学区内の住民同士の交流にもつながると考えています。

添付資料