「地域助け合い基金」助成先報告

 防災・災害ボランティア活動支援チーム広島 (通称 5Kチーム)

広島県広島市安佐南区 ウェブサイト
その他

助成額

150,000円2024/05/29

助成⾦の活⽤内容

【活動(行事)概要】
2014年8月災害から10年計画の復興まちづくりビジョンの節目にあたる2024年8月に「広島豪雨災害を絶対に忘れない」つどいを計画しているもの。

【目的・狙い】
あの時を振り返り、現在の防災施策および体制が充実した側面と反面で顕在化した課題を共有し、高齢社会が急速に進む中で将来に向けて地域の支えあい活動が一層深化することを願い実施するもの。

【対象】
発災当時から復旧復興に尽力された方々、その後に地域支えあいの仕組み強化・充実に取り組まれている方々、将来の地域防災を担う方々など支援する立場の人に加えて当地域に転入された方など日常のつながりが薄く、なんとなく不安を感じている地域住民の方々

(補足)
復興まちづくりビジョンは将来にわたり〝誰でもが安全して住み続けられるまち〟とすべく、単に被災地域の防災施設・施策などの公助的な拡充にとどまらず、あらゆる世代の住民がどうすれば地域の防災力・減災力を向上できるかを考え、行政との協働により実現していく全市域の「協働のまちづくり」を基本としている。この中で非常時・災害時には自助の限界がある高齢者や障害者等の要配慮者が安心して避難できるよう「支え合いによる防災対策」の視点が掲げられている。自分の身は自分で守る自助の意識を高めつつ、地域ぐるみで子どもや高齢者、障害者などの要配慮者の避難方法を定期的に確認するなど、自分たちの地域はみんなで守る共助意識を高め「住民力・地域力」の発揮が期待されている。
当団体はこの一翼を担うべく、市民・住民目線で地域連携に寄与する活動を進めてきたところであるが、発災10年の節目の年にあたり「安佐南区防災強化月間」のネットワーク事業として位置づけ、改めて現在の立ち位置を地域各層で確認しつつ、次世代の方々とも共有できることを願いこの行事を開催するものです。(概要は添付の企画書を参照ください)

活動報告

(実施概要)
○2014年8月の災害から10年の節目にあたる2024年8月に「広島豪雨災害を絶対に忘れない」つどいを計画・実施しました。
○引き続き、つどいで共有した皆さまの思いを地域活動につなげています。
○つどいの実施概要は特設ホームページならびに添付のまとめをご覧ください。
特設ホムページアドレス: http://tm5k.stars.ne.jp/10th/

(実施評価)
①当初はボランティアで地域支援に携わった人々が集い、今後につながる機会づくりを意図したものの、豪雨災害から10年を経て支援に携わった方々の消息収集が困難な反面、当時の若人は社会人として活躍中で、口伝にて情報が広がり「実行委員会」による企画・運営することになり、団体・企業・大学からも協力を得た。結果、当時と現在、そして、これからにつながる多彩な催しとなった。
②会場の制約から一般来場数を100名程度の見込みで準備、しかしながら幅広い年代と遠路からの参加、特に、高校生を含む多数の運営スタッフへの申し出もあり予想を上回る参加数となった。
③一般来場者の7割からアンケートに協力があり、感想や心に残ったプログラムについて多数のコメント記載があった。また、運営関係者は終礼ミーティングで感想を出しあい、全体傾向は、「当時の出来事を振り返れた、現在の地域防災活動の努力を知ることができた、若い方々が支援の経験をつなげている」など好意的なものである。
④後日の振り返り実行委員会において、これらのことを総合的に判断して「今後に活かすきっかけになった」と総括された。
⑤実行委員会ならびに準備作業は短い期間・少ない回数ながら諸団体・個人から厚意を得た。特に前日の会場準備時間の制約がある中、短時間で滞りなく完成させてもらえた。また当日運営スタッフの配置においては細かな打合せもできないながら個々人の的確な判断で、臨機・適切に進めてもらえた。
⑥本行事の様々な段階における成果は、発災時等における地域の潜在的なチカラとして心強く、今回の行事を通じてこそ顕在化できたものとして共有できた。

また、助成金を受けたつどい事業を契機に共催・協力団体等が実施する防災訓練や防災行事、公民館行事等に招請を受け、相互の連携を深めることができている。

今後の展開

今後について (8.20豪雨災害10年のつどいをこれからに活かすために)

振り返り実行委員会において、この事業成果を今後に活かす論議がされた。
論議の参考に当地の災害経過における「積み残し課題や成果事項」、さらにはこの年1月に発生した能登半島地震における被災や復旧過程の報道も踏まえて、平時の防災と災害時のフェーズ(急性期・復旧期など)に応じた地域共助を一段と深める必要性を共有した。

本事業の実行委員会事務局を務めた5Kチームとしては、広島市社会福祉協議会が事業5か年計画に掲げた、①“協働型”災害ボランティアセンターの体制づくり、②非常時に支援が必要な人を支える基盤づくり、を柱とした「災害にも強い地域づくりに向けた体制整備」に貢献するため、この度の実行委員会のつながりを活かしたい。

添付資料