「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 もあふる

茨城県つくば市 ウェブサイト
居場所配食・会食

助成額

150,000円2024/05/29

助成⾦の活⽤内容

つくば駅周辺の地域には、約6万人(つくば市人口の約23%強)が居住しているが、社会増加に伴う住民のコミュニティ形成の拠点が不足している。また、年少者が増加しているのみならず、外国籍の住民が約5千人居住している。そのため、子どもたちからお年寄りまで世代や人種、国籍を超えて交ざり合う居場所づくりを目指す。

活動内容としては以下の2つを予定している。
①ランチタイム(11〜13時/調理時間9〜11時)
②遊び、体験、講座などを通した交流(13〜15時)


活動報告

吾妻みんなのひろばは、2024年4月にこども食堂としての活動をスタートさせ、毎月第3日曜日、計12回の食堂を開催することができました(2025年3月時点)。活動をおこなう地域付近は他地域からの移住者が多くコミュニティ形成の場が不足しているという課題意識のもと、地域の方の居場所づくりを目的に据え活動をおこなってきました。

具体的な開催内容は、①ボランティアによる調理(9:00~11:00)、②ランチタイム(11:00~13:00)、③食後のワークショップ(13:00~15:00)です。活動では、地域の大学生が中心となり運営をおこなってきました。旬の食材や行事に関連するメニューの考案、参加者との連絡、ワークショップの企画などが主な業務です。7月には流しそうめん、2月には長さ3mの恵方巻づくりなど季節を意識したイベントを開催し、参加者の皆様にも楽しんでいただくことができました。また、食後のワークショップでは、子どもを持つ親御さんに向けた金融ワークショップや子どもたち向けの工作ワークショップ、絵本の読み聞かせなどをおこなってきました。来年度以降も参加者の皆様に楽しんでいただけるワークショップを企画していきたいと考えています。

1年間の活動を通して、こども食堂が地域のつながりをつくるきっかけとなることを多く実感しました。参加される方は未就学~小学校低学年のお子様とその家族がほとんどで、お子様に関する話や市内の子育て支援の情報共有などで交流を深めている様子がありました。また、食堂に参加してくださる地域の方同士の交流だけではなく、学生スタッフと地域の方の交流機会ともなっています。学生の中には将来、教育や福祉に携わりたいと考えている人もおり、そのための課外活動の場としても機能しています。多くの学生は地元を離れてこの地域に進学しているため、地域とのつながりが希薄化しており、彼らにとってもこの場所が心地よいと思える場所になっているのではないかと考えています。

進めるうえで課題となったのは、スタッフの確保と業務の引継ぎです。スタッフには大学生メンバーが多いため、長期的に運営に関わることが難しいという現状にあります。新しいスタッフの獲得や業務の引継ぎが円滑におこなえるような仕組みづくりが今後の課題であると考えています。また、市内にある他のこども食堂との連携も深めることも今後の課題として挙げ、取り組んでいきたいと思っています。

今後の展開

2024年度はこども食堂を立ち上げて最初の1年間ということもあり、試行錯誤しながら課題を一つ一つ乗り越えていく1年間でした。参加者の皆様や協力してくださる方々の支えがあって活動をおこなうことができたと思っています。

来年度以降、これまでの経験を活用しつつ新しいことにも挑戦していきたいと考えています。具体的には、参加人数を増やすこと、お弁当の配布などです。2024年度は1回の開催で30食の提供でしたが、予約がすぐにうまってしまう現状があり、より多くの方に食事と交流の場を提供できる方法を検討中です。また、昨年度から引き続き季節のイベントやワークショップなどを企画し、参加される方やスタッフ含めてみんなが心地よいと思ってもらえるような環境づくりを目指したいと考えています。

改善しなければならない課題もありますが、地域の方の協力を得ながら、地域の交流拠点としての機能を果たせるような場所をつくっていきたいと考えています。どうぞご協力をお願いいたします。活動の様子などは吾妻みんなのひろばのインスタグラムに掲載していますのでぜひご覧ください。

添付資料