「地域助け合い基金」助成先報告
北畠ラルゴ木幡
京都府宇治市


助成額
109,000円(2024/08/30)助成⾦の活⽤内容
地域包括支援センター、介護保険事業所と共に連携し、地域の見守りを、地域全体で行っていきます。そのために、地域の人と人がつながりをつくるために、月に1回ラルゴカフェの開催と、話し合いを継続していきます。
話し合う場として集まっている「北畠ラルゴ木幡」は、木幡北畠集会所で行っており、同じ敷地内に公園があります。昼間は、高齢者と共に家族が散歩に訪れています。その時は、この話し合う場や、地域での取組みを知ってもらえるように声をかけています。夕方近くになると、学校から帰宅した子ども達が、公園や集会所の前に遊びに来ています。このような地域の、高齢者、高齢者家族、子ども達、子ども達の親たちが、つながる場として、午後にカフェを開催していきます。
地域包括支援センターとも連携し、認知症があっても、高齢になっても自分が住んでいる地域に役割をもち、年齢関係なく、みんなの居場所にしていきたいと考えています。例えば認知症の人には、コーヒー豆を手で挽いてもらい、参加する人みんなでコーヒーの香りを楽しんでいただきたいと思っています。
多世代の地域のつながる場となることで、認知症高齢者、その家族ともつながりを持ってもらい見守り、地域の仲間としてつながればと思っています。
公園に遊びに来る子どもも地域の人とつながることで、子どもの親もつながることができ、地域のつながりが広がっていくことを考えています。
また、スマホ教室で学んだ知識を活かし、つながりの中でネットスーパーの購入のお手伝いができないかとも思っています。スマホ教室のときに、住民のひとりが、「こういうお手伝いが好きなのよ」という声があがりました。
認知症になっても、高齢になっても、お互いに気にかけ合えて、声かけ合って、安心して暮らせる地域づくりの一歩として、定期的にカフェを開催し、地域のつながるきっかけにしていきます。
これまで取り組んできた、地域を知るための「地域の散策」も継続し、宇治の魅力ある歴史にふれながら、住民自身が地域を愛し続けられるよう、歴史を共に学び、地域を大切に思ってもらえ、地域の見守り、地域の人々がつながる活動を続けていきます。
このような、地域のカフェ、誰もがふらっと来れる居場所を月に1回開催をするために、備品、消耗品購入や地域での講座開催の講師料。地域の魅力を知り、地域を大切に思ってもらえ、人も大切にして行ける取り組みの広報等の経費とさせていただきます。
活動報告
地域にある包括支援センター、介護保険事業所と連携し、地域での「ながら見守り」、声掛け挨拶等簡単にできる活動が大切と考えています。月に1回ラルゴカフェを開催し、団らんで話が弾むことを意識した仲間づくりを木幡北畠集会所を基点として実施しています。
今回の助成金を基に内容の充実が出来て、心の弾む活動に大きく影響をおよぼしラルゴカフェが一段と活発になりました。
核家族で一人になるとなかなか近所とのつながりが気薄になり、独りぼっちといった気持ちになりやすくて「あなたは、一人ではありませんよ」と感じてもらえる雰囲気づくりが大切です。
地域包括支援センターと木幡地区民生委員?児童委員とも連携して、宇治市が目指している、安心、安全なまちづくりに小さいながら参画し、様々なことが高齢者には生じてきても、仲間のつながりで助け合うことが必要です。特に認知症になっても、自分らしく笑顔で楽しく暮らせる生活は必要不可欠です。
そのためにラルゴカフェでは一人で身体を動かし、楽しみながらコーヒー豆を手動ミルで香りを楽しみながら一杯一杯を自分で挽き、ゆったりと時間をかけて心と五感でコーヒーをいただいています。
木幡地域は歴史と文化が深く、平安時代より以前から様々な景観と遺跡があります。住んでいる場所の愛着をより一層深めて、木幡地域の良さを再認識するために、ミニ歴史散策を15名程で行っています。
「源氏物語」を題材にした、大河ドラマで有名になった、藤原道長が創建した浄妙寺跡、お墓「陵墓」が木幡には37陵あり、その一つ一つを散策しながら遠い昔に思いを馳せることで、様々なことがよみがえってきます。
今後の展開
地域の町内会でも高齢者で一人暮らしの人たちは外での立ち話の機会も減少しています。世間の出来事、たわいもない世間話で、いろいろと情報交換を行い、仲間意識をもって地域での生活を楽しんでいたが、だんだんと孤独を感じるような状況となりつつまります。些細なことでも話が出来る場所、定期的に開催している場所、木幡北畠集会所があり、あそこに行けば仲間と話が出来る、ゆっくりとコーヒーが飲めて、話に加わって楽しめる場所、誰もが気がねなく立ち寄れる場所の提供ができる、きっかけとなりました。
まだまだこれからですが、着実に楽しく集える場所を気楽に垣根を低くして、取り組んでいきます。
宇治市が令和7年度に掲げている、市民の暮らしの「安心」を守り、市民一人ひとりのさらなる「躍動」を促し、将来を見据えて魅力あるまちを「創造」することに、参加して、より充実した生活を享受できます。
目標は大きく、個々人がそれぞれに違った思いを着々と実行することが大切です。
お互いが助け合い、励まし合って、ラルゴカフェが心の拠り所となることを願っています。
地域の歴史散策、鳥のさえずり、草木の自然での営み、四季折々の変化をみんなと共用しながら楽しめたらと考えています。