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助成額

助成⾦の活⽤内容

【居場所】
放課後にひとりで過ごす子どもたちや、自分の居ていい場所を探している生徒に自分らしくいられる場を提供する。
学習を進めたい生徒には学習支援を中心に時間を過ごしてもらう。学習だけでなく、話し相手となったり生徒が夢中になれることに取り組む時間を作る。
また自分が夢中になれるものや目標が見つけられていない生徒にはイベントを通じ様々な経験を積んで自分の目標や自分の得意を見つけてもらいたい。そしてその目標や得意を活かせる時間と場を提供したい。
また、仲間の中に入っていけない生徒も、一人を確保できる場所を作り居ていい場所を提供する。そして時間をかけて交流の場を提供する。
対象は、小学生、中学生、高校生を予定。
【遠隔学習支援】
複数の中に自分が参加することを困難と感じる生徒がおります。しかし本人に学びたい気持ちが有るならば、学びの機会は提供していきたい。遠隔で自分の部屋から学べる環境であれば参加できる子ども向けに遠隔で学べる環境を作り他の生徒と同じような学習の場を提供したい。また、遠隔学習の体制を作り、被災した地域の子どもたちへの支援に広げたい。

活動報告

24年度の活動に対する助成をいただき誠にありがとうございました。一年間活動を続けることが出来ました。
①オンライン学習支援活動について
24年は1月1日に石川県を中心に大きな地震が発生し多くの方が被害を受けました。現在私達は、東京で教室をお借りして無料の学習支援を実施しておりますが、被害の大きさから私達でもお役に立てることが有るのでは　との思いから遠隔での無料学習支援に取り組みました。現地に出向くことが難しく状況は伝わってくる情報に頼る形となりました。その中で各市の社会福祉協議会のご担当に連絡を行い、必要なことは何か？どのように支援を始めるか等をお聞きしながら準備を急ぎました。そして石川県のサイトで地震による被害者と支援者をつなぐサイトの存在を教えてもらい、掲載の依頼を実施。県のご担当も活動内容の主旨を理解いただき、支援情報のサイトに今回の無料の学習支援開催のお知らせを掲載いただくことが出来ました。ただ、皆さま日々大変な状況の中でサイトの存在をご存じない方も多い様で必要な方に情報を届けることを難しく感じました。しかし、支援情報を見たと最初の連絡をいただき、面談を実施して私達の活動内容を知っていただき授業を開始することとなりました。お子様は中学3年生で受験を控えたお子様でした。受験日から逆算をして基礎内容を理解いただき、その後応用問題、そして実践に合わせた過去問の取り組みへと授業を進めました。その過程で同級生を紹介いただき、一人、また一人と人数が増えてまいりました。どのお子様も学校の授業、部活、地域活動と忙しい中でも夜間の時間帯に約２時間弱の学習会開催時には集中して取り組んでくれました。また学習指導はボランティア講師の方々のお力をお借りして進めてまいりました。各教科で対応可能な講師にこの活動に参加いただき3月まで生徒に寄り添ってくださいました。講師は学生や社会人の方々でそれぞれ自身の試験や仕事を持ちながらも日程を調整して熱心に指導を継続いただきました。その結果、皆さま高校合格のお知らせをいただくことが出来ました。感謝の言葉をいただいた時には実施して良かったと実感することが出来ました。この思いも全て、この助成により得られたことと実感しております。この活動の途中には難しいこともございました。遠隔環境のみで授業を進めますので電波環境に音声が影響を受け授業の進行が予定どおり進まないこともありました。その際も講師の方々が対応可能な方法を検討いただき進めることが出来ました。またこの活動を必要とされる方々にどのように知っていただくかが課題と認識いたしました。
もう一つ放課後居場所学習支援活動を行いました。地域の学校の中で放課後子ども達が一時を過ごせる場と時間の提供になります。これは、この放課後教室を開催される団体と連携をして私達は学習面を中心に子どもたちと関わる時間を持つことが出来ました。放課後といったことから授業終了と共に学習面も一旦休憩モードの生徒が多く、学習支援よりもスポーツや絵を描いたりと一緒に過ごす活動となりましたが子ども達の素直な声を聞け、元気な姿を見ることでとても貴重な時間をいただけたと思います。また参加いただいたボランティア講師も主に学生が多く、この活動により将来の進路に貴重な経験を得られたとの声をいただくことが出来ました。
オンライン学習支援と放課後教室ともに改めまして多くのかたのご支援により活動を続け成果を出すことが出来ました。このいただきましたご支援に感謝申し上げます。ありがとうございました。

今後の展開

無料の学習支援は続けてまいります。今回は１月に発生した地震の関係もあり、石川県のお子様への対応を行わせていただきました。まだまだ大変な環境で過ごされている方も多くいらっしゃいます。継続は考えております。また同時に今一度、地元にも目を向けより地域に貢献できる体制や、連携を強化してまいりたいと存じます。