「地域助け合い基金」助成先報告

 ほっこりカフェふかくさ

京都府京都市伏見区
居場所

助成額

149,000円2024/06/28

助成⾦の活⽤内容

もともと認知症デイサービスを運営していた場所が認知症デイサービスを閉鎖したことに伴い、利用スペースが生まれた。認知症当事者が集え、交流できる場が深草になく、当事者や地域の関係者から居場所が欲しいとの希望があり、そのスペースで今回の計画を立てた。
これまで孤立しがちの認知症の当事者が交流し、また活躍できる場として立ち上げた居場所だが、対象者を広げ、地域住民誰でも参加できる場所を作ることとし、月に2回開催することとなった。今回は誰でも安心して気軽に立ち寄れる場所として認知してもらい、この基金は、そのカフェを運営していくコーヒー代や設備の充実を図る目的で活用したい。
デイサービスの跡地である為、テーブルや椅子、カーテン、また認知症の方の中に花壇を整えたい希望もあり、プランターや苗、土や肥料などの購入に充てていきたい。

活動報告

地域包括支援センターの隣にある建屋に空きスペースができ、その活用方法と地域にオレンジカフェが無い状況を京都市や京都市社会福祉協議会と協議し、オレンジカフェを空きスペースで開催するはこびとなりました。地域でサロンなどを運営されている地域住民や積極的にボランティアをされている方に声掛けを行い、地域住民と一緒に立ち上げることとなりました。

今回の助成金を立ち上げ資金として活用できたことは、計画を実践するための大きな原動力になり、空きスペースをカフェ風に整えることができ、また材料を購入し参加者や地域住民と一緒にカフェを作り上げる事ができたことは参加者としても「自分たちのカフェ」との意識付けとなりました。

助成金を活用することで現在一通り充実した活動ができる環境が整い参加者もリピーターが多く、毎回15人~20人程度の参加者がおられます。地域の新しいコミュニティーとなり、地域住民の横の繋がりを深めるとともに、自分たちの居場所であると言った認識が深まってきています。実際に参加者からも「いいとこができて良かった。楽しみが一つ増えた」との声も聞かれています。
現在は月に2回実施して、ゆっくりくつろぐ時間、歌を歌う時間、作業をする時間等、その時々で皆で話し合って、やりたい事を自由にするような形になっています。また、全員が作業に参加したり、歌に参加するわけでもなく、いくつか島を設けており、自分がしたいことを自由にできる環境を整えていることにより、参加しやすい状況が生まれています。

ただ、オレンジカフェ(認知症カフェ)とうたっているものの、実際、認知症の方の参加は1~2名に留まっている状況です。認知症の方もそうでない方も「楽しく、また活躍できる場」になるような仕掛けを今後行っていく必要があるとも考えています。また、男性参加者もほとんどおられず、女性の空間となっています。男性の閉じこもりや孤立化が地域課題として挙げられており、その地域課題に対してもこの「ほっこりカフェふかくさ」が男性の居場所になれるように取り組みを進め、これから更にこの活動を発展させていきたいと思います。

今後の展開

当初、認知症の方の活躍できる場として地域住民、地域包括支援センター、京都市、京都市社会福祉協議会打ち合わせを重ね立ち上げました。始めて1年となり、多くの高齢者の居場所となっています。

幸いなことに現在、多くの地域の方に来ていただき、それぞれが自由にしたいことを楽しんでおられます。もの造りや歌を歌ったり、お茶を楽しんだりと思い思いの時間を過ごされています。

ただ、認知症カフェとして当初立ち上げたこともあり、疾患がある人もそうでない人も誰もが気軽に立ち寄るような空間にできたらと考えています。
現在、運営の主体は包括支援センターで職員の人数も限られていることから開催は月に2回となっています。

誰もが参加しやすい場所にするためには少しでも常設のカフェに近づける必要があると考えています。
常設のカフェにするために地域の担い手さんの力が欠かせません。できることなら地域の担い手さんと一緒にこのカフェももっと盛り上げていきたいと考えております。カフェの活動にご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。よろしくお願い致します。

添付資料