「地域助け合い基金」助成先報告

 光徳学区社会福祉協議会

京都府京都市下京区
見守り生活支援

助成額

150,000円2024/08/13

助成⾦の活⽤内容

2024年5月政府の発表によると、今年の高齢者の孤独死の推計は、約68,000人もの数に上るとの事、孤独死対策は地域にとっても喫緊の課題であります。
孤独死を防ぐ100%の対策はありませんが、有効な対策の一つが「かぎ預かり事業」です。
主に単身高齢者の自宅の鍵を預かり、異常をキャッチした際にはそのカギを使って家に入り、安否を確認する事業です。

これまで民生児童委員や京都市独自の老人福祉員は、見守り活動の延長線上で個人的に鍵の預かりを頼まれるケースが多くみられ、個人的に預かることもままありましたが、負担感が大きく、限界があります。
又ケアマネもその仕事柄、利用者の鍵をこれまで業務外の善意から預かって来られたが、近年そうしたことも、コンプライアンス上出来なくなった。しかし特に寄りのない高齢者からの「かぎを預かって欲しい」と言うニーズは切実なものがある。
かぎ預かり事業は、学区内の高齢者が安心して地域で老後を過ごす上で、大変役に立つと思われる。
又このしくみは、近隣住民のながら見守り、異常発見がなければ、成り立たず、地域住民の見守りに対する意識向上にも大いに資する。


活動報告

2024年5月政府の発表によると、年間の高齢者の孤独死の推計は、約68,000人もの数に上るとの事、孤独死対策は地域に取り喫緊の課題であります。
孤独死を防ぐ100%の対策はありませんが、有効な対策の一つが「かぎ預り事業」です。
主に、単身高齢者の自宅の鍵を事前に預かり、異常をキャッチした際にその鍵を使って家の中に入り、安否を確認する制度です。

この「かぎ預り事業」を開始するに当たり、最大のポイントは24時間対応できる介護施設の協力が得られるかどうかです。幸い地元にある特別養護老人ホーム「京都五条ひまわりの郷」が地域貢献に熱心であり、事業に理解を示して頂き、直ぐに快諾、事業を前に進めることが出来た。

次に、登録の受付や緊急時の対応などを担う事務局として、地域の島原地域包括支援センターが積極的に関わってくれたおかげで、昼間の時間帯は島原地域包括支援センターが、そして時間外(夜間)は、我々地域福祉に携わる学区の社会福祉協議会や民生児童委員協議会の委員が対応すると言う事で、役割分担も非常にスムーズに決定する事が出来、理想的な事業開始の運びとなった。

加え、下京区社協の地域支え合い活動創出コーディネーターが、初期の段階から色々とアドバイスをくれ、特に先行する他学区の事務局やかぎ預り施設等との打ち合わせや見学等を手配してくれて、大いに助かりました。そしてさわやか財団の助成金制度も、コーディネーターが紹介してくれ、財政面でも多大なバックアップを頂戴することになった。

下京区役所の保健福祉センターもオブザーバーとして、周知方法の工夫等のアドバイスをくれたり、運営委員会の発足式や学区説明会等にも参加してくれた。  

唯一残念だったのが、地元の警察や消防署の協力を目に見える形でチラシなどに印刷できなかった事です。申し込まれた利用登録者の個人情報をどう扱うか、当学区のみに限定した事業を特別扱いするのが果たして他学区の理解を得られるのか等々難しい問題が提起され、結果的にチラシに警察・消防の協力を記載出来ませんでした。(勿論、運営委員会発足式や学区説明会等には出席された。)
        
折よく事業の開始の2025年が、地元の小学校の創立100周年に重なったこともあり、小学校の100周年記念事業の第1弾に選ばれ、記念事業として学区内に周知する事が出来、より多くの地元の方々にアピールする事が出来た。

このかぎ預り事業を通して、地域のつながりがより強いものとなり、他者への配慮が出来る暮らしやすい 安心安全の学区になる事を願ってやまない。 

今後の展開

かぎ預り事業に関しては、今後学区内の2000世帯にチラシを全戸配布したり、事業のポスターを町内の広報版に通年掲出して頂くなど、年間を通じてゆっくり・気長に・地道に周知して行く予定です。

特に、孤独死は女性より男性の方が圧倒的に多く(約8割)、今後男性の単身高齢者に如何にアプローチするかが課題です。男性は、「元気だから大丈夫」「他人の世話にはなりたくない」等と言って、他者との関りを避ける傾向が強くあります。男性を引き付ける事の出来るイベントを開催し、そうした中自然な形で、かぎ預かりの必要性に気付いてもらえるように出来たらと考えています。その為には、我々社協や民児協など福祉関係者だけではなく、地元の老人会や女性会ともタイアップして、各種事業を企画し、参加を呼び掛けて行く必要があります。合同企画の行事なども必要かもしれません。

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添付資料