「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 フロンティアフィールド
京都府京都市伏見区 ウェブサイト


助成額
150,000円(2025/01/24)助成⾦の活⽤内容
当事業所理念に、社会貢献活動を掲げています。この度、本場のシェフである南舘達郎様が、代表を務めるアールピースビスカ団体の協力を得て、食を通した「バリアフリーシェアリング」を実施することに至りました。この事業の趣旨は、「食」と「料理」を通して、「料理のバリアフリーシェアリング」という障害者も健常者も枠でくくらない社会を目指し、差別や偏見、イジメという格差社会の壁を取り払い、それぞれがスポットライトを浴びることのできる、人と人との繋がりを、「食」や「料理」で結んでいく孤立しない社会をつくるための活動です。具体的な内容として、スタッフがサポートしながら、障害のある方が講師となり、障がいがあるなしに関わらず、一緒に料理を作り完成させていき、一緒に食べると云う過程を重ねます。目的は、みんなで一緒に作り上げていく事、この目的を達成するには、何の区別も差別も隔たりもありません。大切なことは、私たち大人が少しの工夫と手を差し伸べる勇気があれば、障害のある方もできる事が沢山ある事です。又、南舘さんは本場シェフであり、味に妥協がありません。去る、子どもとその親御さんを対象とした、料理教室を開催しました。参加した親御さんからは、自宅で「子どもと料理を作る気持ちの余裕がなく手間がかかるけど、ここなら楽しみながら料理を作れる」や、「料理をみんなで作るのは楽しい」又、「3歳のこどもが料理つくりに参加できるとは思えませんでした」等、参加して気づけることが、多々あると感じています。又、若年性認知症の方を、カメラマンとして来て頂く予定です。
活動報告
今回、助成金を活用し、「世代間交流」と「障がい者等の社会参加促進」という二つの要素が組み合わさり、相互理解の深化、生きがい・役割の創出、共生社会の実現という大きな効果が期待できると実感しました。このイベントと通して、効果があると感じた点は、以下のとおりです。
社会的な孤立の解消:イベントを通じて多様な人と交流することで、社会との繋がりを感じられ、孤独感や閉じこもりの防止につながると感じています。
役割と自己有用感の向上:高齢者や障がいのある方が、自分の知識、経験、得意分野を発揮し、やりがいや「役割をもつ」ことが生きる源になると感じています。これにより、「人の役に立っている」という自己有用感や生きがいが生まれます。
心身の活性化:子どもや若者から新しい刺激を受けることで、生活リズムの活性化、精神的な豊かさ、健康維持への意欲向上など、介護予防の側面も期待できると感じています。
苦労した点として、以下をあげました。
プログラム作りの配慮・参加者が楽しめる活動の設計: 身体能力や興味・関心が大きく異なる世代・障がい特性がある人々が、「できること」を活かしながら、負担なく一緒に楽しめるプログラムを考えることに配慮しました。
進行の工夫: 認知症の方などには、プログラムの内容を理解しやすいよう、実際に物や動きを見せながら、ゆっくりと分かりやすく説明するなど、進行方法にきめ細やかな配慮を行いました。
参加者の募集と動機づけ:2回目のイベントは不登校児童を対象としました。当事者への情報発信の難しさから、各世代・各障がい特性がある方に必要な情報を適切な方法で届けるための広報活動が課題に感じました。今後の展望として、多様な人々が「目的なく自然に集い、交流できる」ようなサードプレイス的な居場所の創出や、イベントが一過性に終わらないための地域活動への「つなぎ役」となる仕組みづくりが重要と感じています。
今後の展開
共生社会の実現と地域力の向上を目指しています。
地域の活性化:世代や障がいの有無を超えた、住民が交流し協力し合うことで地域の連帯感(コミュニティ)が強化され、地域全体に活気が生まれると期待しています。
相互理解の促進:住民の間に障がい者や高齢者に対する理解が深まり、差別や区別のない社会に近づくと感じています。これにより、誰もが安心して暮らせる”「共生社会」の実現”に近づきたいと思います。
添付資料
