「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 学生団体スピカ

兵庫県神戸市長田区 ウェブサイト
居場所配食・会食その他

助成額

150,000円2025/02/14

助成⾦の活⽤内容

当団体の設立当初、本地区(神戸市長田区 池田小学校区・宮川小学校区)には子どもの居場所づくりを行っている団体が他になく、地域の子ども支援の観点に基づき、子供が気軽に立ち寄られる地域の居場所を形成すべく当団体を設立した。また近年の報道等により定着した、子ども食堂が有する「貧困世帯の支援場所」というネガディブイメージは、子供らが気軽に立ち寄りやすい場所を形成する上で払拭すべきものであり、これの払拭もまた目的として活動を行うこととした。

現在は、貧困世帯にあるか否かを問わず、すべての地域の子どもたちが気軽に立ち寄り、食事や勉強、遊びを楽しめる居場所を形成すべく活動を行っている。またその他にも、深刻に経済的な支援を必要とする家庭の支援実施・開かれた居場所づくりも目的として、近隣団体との相互交流や配食支援等を定期的に行っている。

活動報告

助成の期間内において、当団体は従来通りの子ども食堂・放課後クラブの開催に加え、地域福祉センターにおけるイベントを以下の通り複数実施しました。

■6月22日:料理教室
当団体の活動地域である長田区近隣で出張料理教室や子ども食堂を開催している団体と連携し、カレーとナンを料理するイベントを開催しました。当団体としては初めてのイベント開催である一方で、これまで子ども食堂に来場していない新規層の獲得を目的としたものでありました。そうしたところ、従来の子ども食堂に比して多数の申し込みがあり、新規の方も2、3組申し込みがありました。ナンは家庭でも作る機会が少ないため、同伴していた親御さんからも大変好評いただきました。

■8月29日:夏休みイベント
小学校の夏休み終盤ということもあり、子ども食堂では任意であった学習について、本イベントでは最初に学習の時間を設けることで、やり残していた夏休みの課題等について学習支援を行いました。また、ペットボトルを再利用した流しそうめん器を子どもらと制作・利用したり各種工作を行ったりするなど、学習側面と夏休み最後の思い出としての側面を両立させるよう取り組みました。

その他、地域における盆祭りイベントに昨年に引き続き出店するなどの取り組みを行いました。

今後の展開

現在当団体は子どもの居場所づくり・貧困支援を目的として活動していますが、活動規模が小さく、なかなか受益者層にアプローチしきれていないのが現状です。また、そもそも活動地域では高齢化がかなり進んでおり、受益者層である子供が少ない地域であることも課題としてあります。
そこで現在は、認知度・受け入れ態勢拡大のため、開催地をより大きな所へ移転し、また人員を整えることで子ども食堂等の開催日数の増加、並びに高齢者の孤独・貧困支援のための多世代交流の場の構築を計画しています。

添付資料