「地域助け合い基金」助成先報告

 わくわく農園

愛知県春日井市
居場所配食・会食その他

助成額

150,000円2025/02/20

助成⾦の活⽤内容

2022年5月に任意団体「ことぶき いきいき食堂(地域食堂)」を立ち上げ、高齢者、障がい者、食に欠ける子どもたちに月1回のペースで、共に作り、共に食す「地域食堂」として活動してきた。
安全な食を提供する主旨から、フードバンクや市のフードドライブの援助をも得て活動している。

旬の食材の一部は2024年5月から試験的に立ち上げた「ことぶき わくわく農園」(小牧市大草中)および代表が借用する農地(小牧市大草中)から供給してきた実績がある。
会員の中からも自分たちで耕作したいという声もあり、活動場所の近く(春日井市南下原町2丁目)に貸し出してもよいという現在、耕作放棄地になっている土地が見つかり契約できたことから、この場所で野菜や花を育てようと、新たに「わくわく農園」を立ち上げることとなった。
耕作放棄して10年前後経つため、開墾・整地が必要なほど荒れているが、従来は畑として使用されていたため、比較的再生が可能と考えられ、農業初心者でも容易に耕作できると考えられる。整地は会員参加で行い、業者より畑土等を購入客土し、会員により土作りをおこなう。一定整地後は会員共同にて種まき、苗の植え付け、随時の水やり、収穫を行う(収穫祭を企画予定)。
余った野菜等は「ことぶき いきいき食堂(地域食堂)」に寄付するほか、近隣住民等に無償配布の予定である。

目的は高齢者、障がい者などの介護予防、認知症予防とリハビリテーションを主たる目的とし、会員家族、協力医者を含めた多世代間の相互の親睦・交流を図ることをも目的としている。

代表は、30年以上前から「園芸療法」に関心をもち、実施団体を訪ね現場視察も何回か行って来た。
今回、理事には大学準教授のリハビリテーションの専門家を、顧問には大学教授の園芸療法研究者、農業の専門家も招へいし、機会をとらえて会員と学習をしていく予定である。

活動報告

当初は客土で済むと想定したが、長年の耕作放棄により樹木が繁茂し、重機を導入して掘削客土となった。
しかし、有償ボランティアの協力によりかなり予算が削減できた。
その後、重機が鋤きこんだ雑草や細根の撤去に結果的にはかなりの費用が掛かることになった。
また、既存の果樹のための棚の製作にも費用を要した。
結果的には5か月ほどの期間で、農園として活用できる状態までこぎつけることが出来、
一期工事はほぼ完了した。

1月初旬 貸借契約(総会で申請、予算承認:1月15日)
2月下旬 重機導入前の農地整理。
3月4日 重機導入、掘削、伐根、処分、客土を行った。
3月中旬より 会員参加により、天地返し・客土・施肥を行った。4月末までに一定、農地の格好となった。
5月初旬より土作り、種蒔き、苗の植え付けを行った。
6月初旬には、収納庫の設置、集水装置を製作、設置した。
6月下旬 夏野菜の生育も進み、少しずつ収穫も出来るようになり、立ち上げの1期工事は完了した。

今後の展開

当「わくわく農園」は、3年前に立ち上げた地域食堂(高齢者食堂)「ことぶき いきいき食堂」に野菜を提供するためのものであった。代表個人が借り上げた農地で細々と始まったが、24年春に近接の耕作放棄地の一部(30坪弱、小牧市大草中)を、無償で提供いただけることになり園芸療法を取り入れた「わくわく農園」の団体を立ち上げたものである。然し、車で片道15分以上かかるため十分な利用は出来きれずにいた。
2024年末に、車で8分ほど自転車で15分以内の場所で、約70坪の旧農地の耕作放棄地の管理を委託されて、地域の住民の利用しやすい場所であることから、フレイル防止、介護予防を念頭に福祉市民農園として立ち上げることとなり「地域助け合い基金」の立ち上げ助成をうけて正式に発足した。

当団体の置かれる春日井市ことぶき町は、高齢化率45%強という春日井市1,2の高齢化地区である。食堂の立ち上げもそれを考えての事であった。 生鮮野菜の供給もさることながら、高齢者のフレイル防止、介護予防を真剣に考える必要があることは間違いありません。
「わくわく農園」で野菜つくりや花つくりに取り組む園芸療法を展開・推進することで、健康増進をはかり、地域交流や多世代間の交流が進むよう活動をさらに展開したいと考えている。

添付資料