「地域助け合い基金」助成先報告

 地域食堂ところの和(おいしいカレー食堂)

埼玉県所沢市
居場所見守り配食・会食

助成額

150,000円2025/04/30

助成⾦の活⽤内容

<背景・課題>
本事業を実施する地域では、過去に児童が巻き込まれる痛ましい事件がありました。現在は生徒達も元気に学校生活を送っていますが、当時の出来事を通して、地域には家庭環境に格差があること、そして子ども達が安心して過ごせる居場所や地域全体で支える仕組みの必要性が明らかになりました。
高齢者の孤立や若年層の子育ての不安も見受けられる中、世代を超えた交流と支え合いの機会が求められています。

<目的>
月1回、地域住民が気軽に集える「おいしいカレー食堂」を開催します。地域住民が世代を超えてつながり合い、孤立を防ぐとともに、子ども達が多様な大人と関わりながら健やかに成長できることを目的とします。

<効果>
児童は家庭環境に関わらず多くの大人と関わることで、社会性や安心感を育むことができる。高齢者にとっては外出の機会や話し相手ができ、孤立感の解消につながる。若い親世代には、育児や生活の悩みを共有できる仲間や支援の場となる。食事を共にすることで世代間の壁を取り払い、互いの存在を身近に感じる温かなコミュニティの形成を目指し、地域のつながりが強化され、コミュニティの活性につながる。

活動報告

①助成金で実施できた活動
高齢者施設のディサービスの一室をお借りし、地域食堂(カレー食堂)を立ち上げました。調理室がなかったため集会所を借用し、助成金を活用して調理道具一式を整え、活動の準備を進めることができました。開催後は毎月メニュー(カレーの種類)を工夫し、お楽しみ企画としてくじ引きを取り入れるなど、継続して参加したくなる場作りを行いました。児童館にもご協力いただき、簡単な遊びの提供などお手伝いをしていただいています。

②進める上での苦労
立ち上げ当初は地域から反対意見もありました。また、調理室がないため使用料を支払いながら別の場所を借りて調理を行う必要があり、運営面での負担もありました。しかし、実際の活動の様子を見ていただく中で徐々に理解が進み、現在では町内からの協力を得られるようになりました。

③どのような人に対して
主に地域の子どもたちやその家族、単身高齢者の方々を対象に、食事の提供を通じた居場所づくりを行いました。子どもたちは子ども同志で参加し、その後は家族を連れてくるなど参加の輪が広がっています。知らなかった家族同士も顔見知りとなり、地域のつながりが生まれています。単身高齢者の方からは「温かい食事ができて嬉しい」との声があり、毎月継続して参加されています。中学生もボランティアとして参加し、世代を超えた交流の場となっています。

④変化、成果
子どもたちは会を重ねるごとに成長が見られ、始めは自由な振る舞いが目立っていた子も、高齢者が席に着くのを待って一緒に食事を始めるなど、思いやりのある行動が見られるようになりました。地域からの理解も深まり、助成金の協力をいただけるようになりました。さらに地域の方々から食材の提供(里芋やタケノコ)もあり、地域全体で支える活動へと広がっています。現在では小さな子どもから高齢者まで多くの方が楽しみにする「みんなの居場所」として定着しています。

⑤課題
多くの助成や支援をいただいているものの、物価高騰の影響により活動費のやりくりに苦労している状況です。今後も継続していくための工夫が必要です。

今後の展開

地域への周知はポスター掲示およびチラシ配布により行っています。また、参加者からの口コミが広がり、継続的な参加につながっています。
近年、社会の個人主義化が進む中、本活動では人と人とのつながりの大切さや関わり合うことの楽しさを伝えることを大切にしています。
本地域には家庭環境に差が見られますが、子どもたちには多くの人と関わる機会を通して、人との関わりの楽しさを学んでほしいと考えています。
今後も、支え合える地域づくりの一助となるよう、活動の輪をひろげていきます。

添付資料