「地域助け合い基金」助成先報告
みのっぷ
岐阜県美濃市


助成額
150,000円(2025/05/29)助成⾦の活⽤内容
私たちは、美濃市内の低山の山麓(ふもと)にて小学生を対象とした週末型自然教室「ふもとっ子クラブ」を中心に、地域と子どもたちをつなぐ居場所づくりに取り組んできました。こうした活動を通して見えてきたのは、子どもたちの遊びや学びの場の不足、子育て世代の孤立、そして地域の中で世代や背景を越えたつながりが希薄になっている現状です。特にコロナ禍以降、地域行事や交流の場が減少したことで、「関わりの減少」を感じています。例えば市内で開催されている美濃まつりは伝統的なイベントですが、コロナ禍をきっかけに参加町内が減少、コロナ前は19件、本年は11件となりました。私たちはこうした課題に対して、「地域で支え合う関係性を育む活動」「顔の見えるつながりづくり」を推進したいと考えています。
本事業では、これまで培ってきた自然体験のノウハウや地域との関係性を活かし、以下のような取り組みを進めます。
①子どもたちの「やってみたい」をスタッフ・保護者・地域住民が一緒になり応援する遊びと学びの居場所(プレーパーク的野外活動拠点)として「みのっ子村」を市内のNPO法人・団体と連携して運営します
②月に2回実施し、子どもたち・保護者・地域住民の関係強化・つながりづくりに寄与します
③小学生だけでなく、幼児~高校生が関われるように対象者を広げます。そして、市内の人の目が届きやすく安心・安全に遊べる場を確保し、地域の方とも交流を生み出します
また今回の事業より、美濃市社会福祉協議会との連携を始めていきたいと思います。
社会福祉協議会との連携・県内企業への活動周知活動などを通して、食料や資金集め、情報の共有に努めたいと考えています。
活動報告
さわやか福祉財団さんの助成をいただき、お陰様でみのっ子村の活動を続けることができました。
わたしたちの活動を応援しようと、
・地域の食品会社からいただいた乾麺や地元産の野菜を持参し寄付してくださる方
・ボランティアとして関わり、小中学生の話し相手・遊び相手として大人スタッフにはない包容力や見守り力を発揮してくれた地元の高校3年生
・同じく、地域のお店を回ってチラシ配布に協力してくださった地元の高校3年生
・子どもto食堂の配膳準備や片付け、子どもたちの話し相手としてなくてはならない存在になっている保護者の方々
・腐食防止のペンキを子どもも大人も一緒になって塗りテーブルの土台とした鉄骨を寄付し、みのっ子村の運営を応援してくださった地域の大工さん
などなど、多くの方が関わってくださり活動を続けることができました。
そのほか、クワの実を摘んで食べ、日が少しずつ長くなり、蚊に刺される人もいる中で冷やし中華をみんなで頬張るなど、5月から7月の少しずつ変わりゆく季節を、自然のそばで感じながら子どもも大人も目の前の遊びや食事作りに夢中になって取り組むことができました。
(別添写真参照ください)
また、活動を続けることで、例えば、子どもたちや高校生とスタッフが町中ですれ違って世間話をできるような「地域で支え合う関係性を育む活動」「顔の見えるつながりづくり」に少しずつ寄与できているとも感じます。
課題としては、子どもを見守り安全管理をする役のスタッフ及び人件費の確保、高騰する食材を購入する予算の確保が挙げられます。
スタッフについては、岐阜県立森林文化アカデミー森林環境教育専攻の学生に見学に来てもらうなど人員確保に努めました。食材購入の予算は、いただいた助成のほか、寄付や余った食材の有効活用をスタッフ間で相談するなど節約することで確保できました。
いずれも今後の課題にもなりそうですが、地域の団体等と連携しながら活動を続けていきたいと考えています。
今後の展開
「みのっ子村」はまだまだ始まったばかりの活動で、個人・団体の方との出会い・ご縁に支えられ続けることができています。予算・人員・場所など臨機応変に対応しながら、これからも活動を続けることで「地域で支え合う関係性を育む活動」「顔の見えるつながりづくり」に貢献できたらと考えております。
添付資料
