「地域助け合い基金」助成先報告
つどう!ささえ合い!デミタス キッチン
山形県鶴岡市


助成額
150,000円(2025/08/12)最終助成額
132,276円(2026/04/20)(一部返金:17,724円)
助成⾦の活⽤内容
少子高齢化が進む中、地区住民同士が交流する機会も減っており、自治区の将来が心配になった。先のことより今を大事に、今自分にできることをやっていきたいという気持ちが大きくなり、地区住民を対象として、食を通じた地域活動を立ち上げたいと思うようになった。
「食」に着目した点としては、高齢者の低栄養・孤食の防止、郷土料理を提供することにより、食文化の継承にもつながるとともに、食事には食事を作る人、それをよそう人、運んでくれる人、片付ける人など色々な形での交流ができる。
また、地域の活動拠点である公民館に「子どもから大人まで誰でも気軽に参加できる居場所」を作ることで、松根地区全体の居場所となり、引きこもりの防止や見守り、安否確認ができるとともに、多世代による交流が図れることで地域での安心した生活にもつながるものと考えている。
これまで、お試しでの食事会を2回、「つどう !ささえあい! デミタス キッチン」をお試しで1回開催したが、運営者の持ち出しが多く、資金面での課題がある。今後、定期的な居場所である「地域食堂」として発展させていけるよう、地域食堂開設に必要な資金として活用させていただきたい。
活動報告
この度は私たちの「デミタスキッチン」にさわやか福祉財団様より多大なる助成金を頂きましたことに感謝申し上げます。
準備品として購入させていただいた「のぼり」は地区内3か所の道路沿いに立て、周知に役立てることができました。また、地区住民が日常行き来するごみステーションにも案内チラシを貼り、目にする機会が増えるよう工夫するとともに、サポーター5名で松根地区92世帯に手分けしてチラシを配布し、手間のかかるやり方ではありましたが、定着効果が上がるよう、声をかけながらご案内したことで新たな交流と会話が生まれ、当日の参加にもつながりました。
有志3名で始めた地域食堂でしたが、徐々に買い出しや調理などを手伝ってくれる地区のボランティアさんも増えていきましたし、子ども達の参加をどう呼びかけようか悩んでいた際にも、地区育成会が協力してくれたりと、地域の温かみを感じながら運営することができました。
スケジュールに関しても、食中毒の心配から8月の地域食堂は断念しましたが、それ以外は「秋の収穫祭」、「冬のクリスマス会」、「春の会食会」を計画通りに実施することができました。
地域食堂開催日には自治会区長が受付を担当してくれたり、早朝からボランティアさんが集まってくれ、調理や会場準備をしてくれたり、参加した高校生や小学生の子どもの保護者が料理の盛り付けや配膳を手伝ってくれるなど、さまざまな形で交流を図ることができました。特に「秋の収穫祭」の交流では、参加者全員が「屋号」で自己紹介したことで親近感が生まれ、会場が笑いに包まれるとともに、高齢者にもどの子がどこのお家の子どもか分かり、一気に距離が縮まった様子を感じ取ることができました。「冬のクリスマス会」では、事前の参加申し込みがなかったお友達を参加していた子ども達が「誘って来ていい?」と言って、お家まで迎えに行ってくれたことは、子ども達同士の絆が感じられた一面でした。
また、活動中は、おはじきやお手玉などの昔遊びを高齢者が子どもに教える姿があったり、ゲームのやり方を子どもが高齢者に教えている姿はとても微笑ましく、自然と思いやりの心も育まれたように感じています。
参加者からも「楽しみにしてきた~」「子どもと交わって集まるのもいいの~」「一人で食べるご飯よりもみんなで食べた方が美味しい」といった声が聞かれ、勇気を出して一歩踏み出して良かったと思える瞬間でもありました。
この地域食堂をきっかけに、今まではあいさつ程度だった登下校中の子ども達が「今度はパフェが食べたい!」などと話しかけてくれるようにもなり、新たなつながりができたことを実感できました。
しかし一方で、活動目的や活動意義などを全員で共有していくことの難しさを実感する場面もあり、運営面での課題となりました。小さな1地区で住民有志の活動を続けていくには地区全体の理解が得られないと難しいという現実にも直面しました。
それでも、この地域食堂を開いたことで得られた”地域のつながり”はかけがえのないものであり、地区を未来へつなぐための必要な取り組みと感じています。
模索しながらではありますが、今後も協力してくれる仲間と相談しながら活動を継続していきたいと思います。
今後の展開
つどう!ささえ合い!デミタスキッチンは、住民同士のつながりが希薄になってきた状況を何とかしたいと、食を通じたつながりづくりができたらと始めた地域食堂です。
名前の通り、”地区住民がつどう”を重ね、そのことが地域の支え合いにつながっていくようにとの想いで活動しています。
松根地区は農家が多い地域で、参加者の中にも米や野菜を作っている方もいるので、そういった方から規格外の野菜など譲ってもらえないか相談しながら、食材の確保をしていけたらと考えています。
また、老人クラブが主催で実施している、お盆の精霊様づくりには地域の子ども達もたくさん参加するので、そこに地域食堂を組み込む案も現在思考中です。その場には子どもたちのお父さんお母さんも参加するので、調理スタッフとして協力してもらえるのではないかという期待感もあります。
今後も地域食堂を通して、地域がつながる場面を少しでも増やしつつ、地域住民同士の支え合いの必要性も周知しながら活動を継続していきたいと思います。
添付資料
