「地域助け合い基金」助成先報告

 ココチヤコーヒー

愛知県常滑市 ウェブサイト
居場所その他

助成額

150,000円2025/07/17

助成⾦の活⽤内容

【現状の課題】
カフェのある施設においては、とても多くの障がい者が行き来しております。それ以上の数の健常者が行き来をしております。その内、何名が障がいのある方を気にしているでしょうか? 
【3.日々の取り組み】にて書かせて頂きましたカフェの常連様である脳性まひの方からの「障がいを持っている人の暮らしを周りの方に知ってほしい。イベントを開催して、その機会を作りたい」という強い要望がありました。まだまだ、この地域については、障がいについての認知は足りておらず、知ってもらう機会が必要なようです。
私どものカフェでもイベントや企画、日々の営業などで、ろう者の方を知ってもらう活動を行っています。ろう者の方とふれあい、理解を示し、笑顔でコミュニケーションをしている方が少しづつ増えています。ですが、地域の方たちをみると、まだまだ、理解を示している人は半分にも満たないと感じています。

【今回のイベントの主旨・目的】
上記のような機会を作るべく、カフェのある地域(半田中学校区:半田市人口11万人には5つの中学校が存在し、そのうちの一つの中学校区)の方を対象(中心)にし、<身近な地域の方々と障害のある方が交流し、話を聞き、障がいについて知ってもらう>ことを目的としたイベントを開催します。
今回、開催することにより、来場をきっかけに、障がいというものに理解を示し、これからの暮らしの中で、日常として当たり前に、障がいを個性と捉え、できないところを補い合い、支え合えるような行動をしていく人が増えると考えています。数としては少ないかもしれませんが、このような機会を何度も作ることにより、その人数は確実に増えていくと予想してます。
今回開催する場所は、半田市が中心と考えている市街地の駅前に位置し、地域の方に来てもらいやすい場所となっております。そのため、幅広い年齢層の方の来場が予想され、また、生活支援コーディネーターとも連携し、市内の学校への周知も呼びかけていきます。これからの地域を担う子供たちが来場し、授業ではなく私生活の中でそれを知ってもらう良い機会になります。
また、将来、福祉への仕事を志望している大学生と一緒に開催することにより、今回の経験が福祉現場で経験するものと違う、日常での共生という意識を肌で感じてくれる良い機会になると予想しており、福祉従事者としての幅が広がるよう願っております。

【具体的に行う内容】
・障がいについて知ってもらうワークショップブースを設置
・福祉用具の説明や試用を行うブースの設置
・障がいのある方もそうでない方も一緒に楽しめるゲームのブース設置
・障がいの方との懇親のあるミュージシャンのライブ(有志による手話うたの共演あり)
・障がいをもっている方、それに関わる方など数名による「これからの障がい者の生きる暮らし」をテーマにトークサロンイベント(周りの方も自由に視聴、参加できる)



活動報告

「障がいについてしってもらい、(障がいの有無に関係なく)地域の交流をしていくこと」をテーマに地域での交流イベントを開催しました。
障がいに関わる団体の方にブースを出してもらい、点字の体験や福祉用具体験などなど、計7つの体験、販売ブースが並び、来場者の方に楽しんで頂きました。予想以上に多くの方(障がいある、なしに関係なく)200名程度が来場し、いろいろなブースをまわり、日ごろ関わりのないことを体験し、また、障がいのある方と接して過ごして頂きました。来場者の中には、親族の方に直接役に立つような情報を得た方も何名かいたようです。昼からは、一部のスペースを使い、プロミュージシャンによるアコースティックライブを行いました。有志による手話うたの共演もあり、心温まる雰囲気となりました。終演後、ミュージシャンも参加し、そのままの流れで、皆さんとトークサロンを行いました。障がいのある方、そうでない方、皆さん混ざり、日本福祉大学の先生の進行のもと、「障がいのある方のくらし」をテーマに話をし、テーブルごとのディスカッションの機会も作り、進めました。話が盛り上がり、明るい雰囲気となり笑顔のトークサロンでした。開催後、参加した多くの方から、そして、関係者の方からも、知らないことを体験できた。家族の役に立つようなことを知れて助かった。障がいのある方とそうでない方が意見交換できてよかった。今後の開催してほしい。などの喜びの声をたくさん頂きました。
とても嬉しいとともに、このような機会の大切さ、必要性を感じ、今後もこのようなイベントを企画実行し、地域の方の交流の機会を作っていきたいと強く思いました。
また、ライブで温まった雰囲気をそのままトークサロンに活かせたことがトークの盛り上がる要因だったという意見を何名かにもらい、交流イベントを開催する上で、雰囲気作りが大切ということを気づかせて頂きました。

そして、協力してくださった機関の関係者の方からは、「また今後も、このような、日本福祉大学、半田市社会福祉協議会、半田市役所が一緒になって、地域福祉イベントを開催することをしていきたい」という希望の声も頂きました。

今回、大学、社会福祉協議会、市役所の方と一緒に、それぞれの持ち味を活かし、協力をすることができたおかげで、多くの方に喜んでもらえるイベントとなりました。多くの皆様に「障がいについて知ってもらい、障がいの垣根を少しでも低くし、共生への理解が深まった」ことについては、とても意義のあるイベントだったと感じております。
今回で終わることなく、今回つながれた団体、機関の方々と、今後もこのような機会を積重ねることで、地域交流が深まり、障がいを越え共に支え合う暮らしをより浸透させていきたいと思っております。

今後の展開

障がいの有無に関係なく、交流し、お互いを知りあうことで、潤いや温かさのある日常の生活になっていくことを知って頂きたいです。

また、今回イベントをしたクラシティを中心にイベントなどを企画、開催し、地域に障がいの有無の関係ないつながりの輪が広まって行くことを願っております。

そして、インクルーシブな活動を通じて、このクラシティ及びその周辺区画の良さを知って頂き、この区画に足を運んでもらえるような地域活性にも貢献できればと思います。

今後、目標実現にむけて、ココチヤコーヒーが、半田市社会福祉協議会、日本福祉大学、半田市役所などから、様々な情報、地域の現状を教えてもらい、インクルーシブな暮らしをするため、福祉に関する知識や経験、認識を広め、深めていくことを行っていきたいです。

添付資料