「地域助け合い基金」助成先報告

一般社団法人 フリースペース道

宮城県大崎市 ウェブサイト
居場所配食・会食

助成額

85,000円2025/10/08

助成⾦の活⽤内容

大崎市は人口約13万人の宮城県北部の中核都市であるが、近年人口流出と少子高齢化が著しい。小・中学校の統廃合も相次いだいことで、地域の交流の機会が激減し、子どもたちから高齢者までが集う場が皆無になっている場所も多い。また、4年間にわたるコロナ禍の影響により貧困家庭が増加し、子どもたちの孤食や、一人暮らし高齢者の孤立が大崎市内でも深刻になっている。これらの諸問題を解決するために、“食”を通じて世代を越えた交流の場を創るべく、フリースペース道で開催する。

<実施内容>
・2ヶ月に一度の開催。(12月~2月は降雪による影響を考慮して休止する。)
・調理および配膳等は、地域のボランティアを募る。またフリースクールの子どもたちの社会的自立の一環として、ボランティアに参加する。
・食材については、地域の方々の寄付を募り、不足分を購入する。
・「地域食堂」と同時に、大崎市内で様々な市民活動・福祉活動をしている方々をお迎えし、体験講座・コーナーを開催して、来場者の交流を深める。
(実施予定の体験講座・イベント)
・ヘアカットボランティア(保健所の指導のもと実施)
・カイロプラクティック
・ミニコンサート
・小学生・中学生の夏休み宿題お手伝い会
・落語体験会

活動報告

①2025年8月8日⇒フリースペース道にて開催。参加者30名。ボランティア8名(一般5名、中学生3名)
夏野菜を用いた料理のお振る舞いを行いました。また、コラボ企画として岩出山地域でカイロプラクティックを開業している方をお呼びし、体験会も実施しました。
夏休み中とあって、小学生から高齢者まで約30名が参加。学校の夏休みの宿題を行ったり、高齢の方が小学生と遊んだり、世代を超えた交流が見られました。カイロプラクティック体験会も好評でした。


②2025年10月⇒大崎市岩出山周辺で熊の出没が相次いだため、安全に考慮し開催中止しました。


③2026年3月20日⇒大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)和室にて開催。参加者50名。ボランティア7名(一般7名)
前回の参加者が予想より多く、フリースペース道での開催が手狭になったため、地域の公民館に会場を移して開催しました。春にちなんでちらし寿司のお振る舞いを行いました。公民館で開催することによって、食事以外の活動がやりやすくなり、今後の地域食堂の開催方法のヒントとなりました。
また、今回は祝日に開催したため子育て世代の家族連れの参加が多く、新たな交流が生まれました。


④2026年5月⇒大崎市岩出山上野目公民館にて開催。参加者60名。ボランティア15名(一般6名、高校生7名、中学生2名)
今回は、地元の公民館の施設を全室借りて開催しました。食事スペースの和室だけでなく、屋内運動場で子どもたちの遊ぶスペースを設置しました。また、地元岩出山高校生が手打ち蕎麦の実演とお振る舞いを行っていただけることになり、そば打ち用の部屋も準備しました。和室にステージを設置し、有志によるステージ発表も行いました。食事を通して、子どもたちの遊びや、ステージ発表など、参加者のみなさんが楽しんでいただける会となりました。


⑤2026年7月⇒大崎市岩出山上野目公民館にて開催。参加者50名。ボランティア9名(一般5名、高校生3名、中学生1名)
土砂降りのあいにくの天気でしたが、会場が全室屋内のため開催できました。今回は、地元の農業体験イベントとコラボを行い、とれたての夏野菜を用いてバーベキュー会も同時に行いました。
「おおさき日本語学校」に通う学生さん10名も参加していただき、地元の方だけでなく、国際的な交流ができました。


【総括】
本助成金を活用して、地域食堂開催のための十分な食材を調達することができました。また、大人数の参加者に対応できる食器や箸類を準備することができました。
開催を重ねるごとに参加者が増加し、新聞報道もあったことから口コミも広がっていったことを実感しています。その中で、食材を寄付したい、ボランティアで参加したいと申し出る方々も増えてきました。
自分も何か地域に貢献したいという思いを持った方が多くいらっしゃることを感じました。「地域食堂」という場を提供することで、各々ができることを持ち寄り、1つのコミュニティができあがることを示すことができました。
また、大崎市という米と野菜の生産地の利を活かして、本事業を通して食材の定期的な寄付を確保することができました。また、ボランティアを登録制にして各々の負担を軽減することで、地域食堂に継続的に参加できる体制を整えることができました。
会場である上野目公民館も、大崎市への手続きを経て施設使用料を100%減免することができました。
2026年8月以降の地域食堂の開催については、イベント保険とボランティア保険料は発生しますが、その他の経費がかからず且つ継続的に行えるようになりました。
今後も、地域の方々が世代を超えて楽しく交流できる場になるよう継続して開催していきます。

今後の展開

少子高齢化が著しい大崎市岩出山ですが、高齢者を中心とした世帯の孤立化防止と地域活性化が喫緊の課題の1つになっています。これは、全国を見ても同様の課題を抱えている地域は増加しています。一方で、これらの課題意識を持つ地域の方々も増加していますが、具体的に「何をしたらよいか。」「自分はどのようなことができるのか。」と悩み、行動の一歩を踏み出せないでいる方も多くいます。


「地域食堂」は、文字通り地域のみなさんが集って食事を通して交流を図る会ですが、この中には想いを持った方々が活躍できる役割がたくさんあります。例えば、「食事を作る」「食材を提供する」「子どもたちと一緒に遊ぶ」「会場の準備・片付けをする」「ステージで発表や出し物をする」など、今挙げたこと以外にも多くの役割があり、会の成功につながります。そして、これらは年齢や世代関係なくだれでも行うことができます。
何よりも、想いを持って活動すれば会場はポジティブな雰囲気に包まれ、参加者も運営者もとても前向きな気持ちになります。そして、この雰囲気は地域全体に広がっていきます。
今回の事業を通して、高齢者の方々だけでなく、子育て世代のご家族、高校生や中学生も多く参加していただきました。まさに、世代を超えた交流の場になりました。「食事」を通してお互い顔合わせになれば、素敵な関係が生まれ、日常の交流も増えると確信しています。


大崎市岩出山は歴史と文化、そして自然に恵まれた素晴らしい地域です。そして、昔ながらの地域の結束も強い土地柄です。「地域食堂」を通してその結束をもう一度作り、「地域食堂」を含めた様々なイベントを通して広げていきたいと考えています。そして、その成果を他の地域にアピールできれば、大崎市岩出山の魅力が全国に発信できると考えています。
地域食堂は、今後も継続して開催していきます。ぜひみなさんと一緒にこの活動を広げていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。

添付資料