「地域助け合い基金」助成先報告

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岡山県岡山市中区 ウェブサイト
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助成額

150,000円2025/08/28

助成⾦の活⽤内容

「3枚の葉っぱワークショップ」の開催。
【ワークショップの概要】
・タイトル「まちをみんなでことことあたためよう~地域に関わる一歩を考えるワークショップ~(仮)」
・ファシリテーター:認定特定非営利活動法人こまちぷらす代表理事 森祐美子氏
・日時:2025年10月5日(日)    ・開催場所:ハッシュタグ岡山(岡山市北区北長瀬表町)
【ワークショップの内容】・今回のテーマ「地域に関わる一歩を考える」にまつわる森氏の登壇のあと、ワークショップ「3枚の葉っぱ」を開催する。
3枚の葉っぱとは森氏が共同代表を務める「みんなで話そう!横浜での子育てワイワイ会議実行委員会」が2015年から始めた「子育ての葉っぱ」のツールをオープンソース化し、こまちぷらす独自で様々なテーマの葉っぱをつくり展開しているワークショップ。
・実施方法:①様々な当事者の「声」が書かれている葉っぱの中から、自分にとって気になる3枚を選ぶ。②対話する:その3枚を選んだ理由(共感する・もしくは共感できない)をグループ内で共有し、考えたことや感じたことを言語化し、対話を深める。③アクション:全体で気付きを共有し、自分事としてとらえて何ができるかを考える。
【活動の目的・狙い】
2023年度に認定特定非営利活動法人こまちぷらすが岡山にて開催した「心地よい関りが生まれるカフェの作り方講座」(cotocoto.coto共催)は、講座参加者に向けた講義だけではなく、地域で居場所づくりをする団体の応援団を形成する目的もあり、岡山にいるキーマンや関心のある方との交流を図るも、地域課題に取り組む人たちを応援しあうという土壌づくりは容易ではなかった。そこで、今回新たに地域の困りごとや声なき声に主体的に向き合い、耳を傾け自分に何ができるかを考える機会を創出することにより、応援団となるネットワークを形成するきっかけとしたいと考えている。
 参加者は地域の方々(子育て世代、高齢者など)、ボランティア団体、行政、企業の地域担当者、地域課題を学ぶ学生など、様々な環境にある方々にSNSやチラシで呼びかける。「3枚の葉っぱ」をきっかけにつながった人たちがそのあとも継続的にまちをあたためるためにお互いを応援しあい連携していく仕組みづくりを目指す。
ワークショップ開催後の取り組みとして具体的には、①終了後アンケ―トの実施、③定期的な交流会の開催③報告書(冊子)の作成④報告書をもってワークショップには参加できなかった人たちへの説明ツールとして活用する、等を予定している。

活動報告

<実際にどのような活動ができたのか>
2025年10月5日、岡山市の北長瀬未来ふれあい公園にて「地域に関わる一歩を考えるワークショップ2025」を開催しました。 本事業は二部構成で実施。第一部では、認定NPO法人こまちぷらす理事長の森祐美子氏をお招きし、「心地よい居場所づくり」をテーマにご講演いただきました。森氏の「カフェという空間で『私』を主語にした言葉を取り戻す」というお話は多くの共感を呼び、誰もが立ち寄れるカフェが口実となり、入り口になるというお話に、涙を流しながら聴き入る参加者の姿も見られました。 第二部では、こまちぷらす考案の対話手法「3枚の葉っぱ」を用いたワークショップを開催。運営スタッフ(主催者)も一参加者としてワークショップの対話の輪に加わりました
。日頃は『支援する側』というラベルを背負いがちですが、参加者の皆様と同じ目線で『3枚の葉っぱ』を手に取り、対等に想いを分かち合うことで、地域の皆様が抱える『名もない困りごと』の深さを肌で感じることができました。この経験は、今後のcotocoto.cotoが目指す『誰もが私を取り戻せる居場所』の運営にとって、何物にも代えがたい大きな指針となりました。
参加者は、市民の切実な声が書かれたカードから気になる3枚を選び、対話を深めました。性別、職種、年代、居住地もバラバラな34名の多様な参加者が集まりましたが、手法の特性により「遮らない・否定しない・最後まで聴く」という安心な場が守られ、普段の生活では出会えない方同士が深く交じり合う、温かい光景が広がりました。

<どのような成果が得られたか>
事後アンケートでは、満足度が96.4%(うち「大変満足」が67.6%)生活支援コーディネーターも参加者として出席されたことが挙げられます 「当事者の言葉にならない想いに触れ、自身の仕事に活かしたい」とのフィードバックをいただき、専門職と民間団体が「顔の見える関係」を築く大きな一歩となりました 。そのほか、市役所職員、NPOセンター、市議会議員、地元企業、農家、居場所作り実践者、これから居場所を作りたい人、子育て当事者など多様な人が、テーブルを囲み対話する時間を持つことができました。
初めて報告書という形にまとめることができ、新しいチャレンジとなりました。
一緒に活動した一般社団法人ジンジャー・エールと仲間のいる不登校の親の会ふわさぽ倉敷とは、cozy designというプロジェクトが誕生しました。点と点がつながり線になり、やがて地域全体を「ふろしき」のように包み込む温かいネットワークを目指していきます。助成金を活用して蒔いたこの「種」を、次年度の「対話ファシリテーション養成講座」や「伴走支援講座」へと確実につなげ、誰もが「私」を取り戻せる居場所を、岡山でもさらに広げていきたいと思います。
<すすめるうえでの苦労や課題>
募集段階では、こまちぷらす独自の対話手法である「3枚の葉っぱ」の価値を、未体験の方に言葉だけで伝える難しさに直面しました。SNSや地域団体の協力、山陽新聞等のメディア掲載を通じて最終的には定員に近い集客ができましたが、当日キャンセルも多く広報のあり方が今後の課題です。また、会場の音響環境(声の聞き取りづらさ)についても一部指摘があり、次回の運営改善に向けた貴重な気づきとなりました。

<気付き>
今回の活動を通じて、ライフステージの変化により孤立しがちな人々が、地域とのつながりがりを強く求めている現状を我が事として考えることができました。考えたこともなかった自分とは違う意見に対して、戸惑う様子も見受けられましたが、まずは知ることの大切さを再認識しました。

今後の展開

今回のワークショップ(10月5日開催)は、私たちにとってゴールではなく、地域を動かす大きな「スタートの場」となりました。この助成事業で蒔かれた種は、現在、以下の「次のステージ」へと確実に繋がっています。

1. ワークショップから生まれた「次へのチーム」
今回の最大の成果は、あの日対話の場を共にした参加者の中から、新しい活動を共に担う仲間が生まれたことです。現在、岡山県岡山市東区上道地域で準備を進めている「イマドキのおたがいさまプロジェクト」のプロジェクトメンバー7名のうち、6名がこの10月5日のワークショップに参加していました 。 あの日、一人の参加者として対話を体験した方々が、「自分たちも地域で何かを始めたい」という想いを持ち、プロジェクトを支える強力な応援団・担い手へと進化しています。

2. 上道地域での「イマドキのおたがいさまプロジェクト」への発展
このワークショップで得た「役割を脱いで対等に話せる場」という理念をベースに、古民家を活用した新たな拠点づくりが構想段階で助成金申請中。 これは一団体の枠を超え、農家や金融、福祉の専門家、そして10月のワークショップでつながった仲間たちと共につくる協働プロジェクトです。農業や食を真ん中に置き、コミュニティ通貨なども活用しながら、誰もが「できること」で地域に関われる、新しい自治の形を目指しています。

3. 森祐美子氏をお迎えしての「担い手育成」
今後も再び認定NPO法人こまちぷらすの森祐美子氏をお迎えし、自分も何かやってみたいという人の背中を押すセミナーを開催する予定です 。また「3枚の葉っぱワークショップ」での感想から見えた「自分も場を開いてみたい」という熱量を形にするため、「3枚の葉っぱ養成講座」を実施予定。手法を学び、実践できる人を増やすことで、対話の文化を地域に根付かせていきます。

4. 報告書の活用とこれからの歩み
助成金を活用して作成した「まちのぬくもり報告書(イラスト入り冊子)」を名刺代わりに地域へ出ていき、さらに多くの応援団を増やしていきます。 15万円という助成金は、単なるイベントの開催費用ではなく、上道での新しいプロジェクトを生み出し、加速させるための貴重な呼び水となりました。

添付資料