「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 イナンクル
北海道札幌市西区 ウェブサイト


助成額
150,000円(2025/08/28)助成⾦の活⽤内容
NPO法人イナンクルでは、病児とその家族への支援活動を軸としながら、「病気になる前の日常を支える地域のつながり」の重要性に注目し、地域住民が立ち寄れる場づくりにも力を入れてきました。現在、当法人が地域と関わる拠点のひとつとして活用している小さな飲食店では、放課後の子どもたち、子育て中の親子、仕事帰りの大人、そして病気を経験したご家族など、幅広い世代が自然に集う場所となりつつあります。
しかし現状では、人が集うスペース、ゆっくり座って話せるスペースがありません。(カウンター席4席のみしかありません。)「交流のためのスペース」が圧倒的に不足しています。この店舗はもともと厨房スペースが広い設計で「人の集う場」としてのニーズが高まっている今の状況には適していません。
そこで今回、助成金を活用し、厨房スペースの一部を解体・縮小して客席スペース=交流スペースを拡張する改装を行いたいと考えています。この改装により生まれたスペースを活用して、以下のような地域のニーズに根ざした取り組みを展開していきます。
「まちの保健室」
医師・看護師・助産師・保育士など、当法人とつながりのある専門職の協力を得て、月1回程度、体や心のちょっとした不安を気軽に相談できる場を設けます。病院に行くほどではないけれど、誰かに話を聞いてもらいたいという声に応える「日常に開かれた相談の場」を目指します。
「おしゃべりサロン」
「がん経験者・家族」「難病の子を育てる親」「グリーフケア(喪失体験の語り合い)」「日々のちょっとした悩み」など、テーマを柔軟に設けながら、話すだけで少し軽くなれる、“対話と共感のある場”をつくります。
「ちいさなマルシェ」
地域の方が手づくり品や家庭菜園の野菜などを持ち寄って出店できる月1回程度の小規模なマルシェを開催します。日常の中で役割を持ったり、新たな交流が生まれるきっかけになることを目指しています。
こうした取り組みを通じて、拠点である店舗が単なる「飲食の場」ではなく、地域のつながりや助け合いを生み出す小さな拠点として、より多くの人にとっての安心できる居場所となることを目指します。今回の助成は、その最初の一歩となる「改装=場づくり」のために必要不可欠です。改装後は、生活支援コーディネーターや地域福祉関係機関とも連携しながら、持続可能な形でこの活動を定着させていく予定です。
活動報告
準備中