「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 ソーシャルデザインワークス

福島県いわき市 ウェブサイト
居場所配食・会食

助成額

112,000円2025/10/17

最終助成額

89,698円2026/05/13
(一部返金:22,302円)

助成⾦の活⽤内容

令和7年8月に開催された協議体では、当事業所を会場として地域の現状について話し合いが行われ、スタッフも参加して意見交換を行いました。その中で、郡山地区社会福祉協議会・薫支部の福祉担当者より、「高齢の独居男性が多く暮らしているが、サロンなどの地域活動に参加しない傾向がある」という課題が挙げられました。また、当事業所の主たる事業である障がい者福祉という観点からも「地域の障がいを持っている方との接点もほとんどなくイメージも分からない」という声もありました。一方で、町内会長からは「町内会が主催したバーベキュー付きのバス遠足には、一人暮らしの男性の参加も多く、地域のつながりづくりに有意義な機会となった」との報告がありました。
こうした背景を踏まえ、今後はソーシャルライブラリーを活用した居場所づくりの一環として、「会食会」の開催を検討しています。急な費用の捻出が難しい状況のため、助け合い基金の活用をお願いしたいと考えています。当事業所のキッチンスペースには限りがあるため、冷凍食品や電化製品を活用した簡易調理により、おやつなどを提供する予定です。まずは地域役員と通所者が協力して縁日の準備や運営作業を行い、顔の見える関係づくりを進めていきたいと考えています。会食会の実施後も、地域住民の皆さまに継続してソーシャルライブラリーへ足を運んでいただくことで、さらなる交流の促進を目指してまいります。

活動報告

【助成金を活用して実施した活動】
①秋祭りに向けた地域住民と当事業所スタッフ、利用者との運営会議(計2回)
2025年11月への共同開催に向けた運営会議を、当事業所の一般開放時間(スクエアライブラリー)の時間内で実施しました。当事業所に町内会の会員様がお越しいただき、当事業所の障がいを持った利用者さんやスタッフも参加して、運営チームとして意見交換や当日に向けた準備作業などを進めました。

②秋祭り(町内会・当事業所共催イベント)
2025年11月8日に「あっとココからつるみだん」と題して、町内会と当事業所共催の秋祭りを開催しました。当日はお子様を対象にした輪投げやくじ引きの他、大鍋で芋煮を調理し来場者に振る舞う形で提供をしました。また、イベント内での「のど自慢大会」や「ボードゲーム大会」などを開催し、子どもからお年寄りまで全員が楽しめるイベントを開催しました。合計の来場者は78名となり、町内の多くの方にご来場いただきながら楽しめたイベントとなりました。

③町内会主催のひな祭り会へのサポート
2026年3月に町内会主催のひな祭りイベントがあり、当事業所の障がいを持った利用者さんがイベントチラシの制作という形で携わりました。PCを活用してチラシを制作し、町内会の皆様の目に触れてもらえる機会になりました。

④スクエアライブラリーを活用した茶話会
2025年12月、2026年1月、2026年2月に一般開放時間のスクエアライブラリーを活用して地域の茶話会を開催しました。地域の方も当事業所の利用者さんも混じりながらお話をしたり、ハンドマッサージを提供するなどの交流場面がありました。

【実施上の課題と工夫・生まれた成果】
実施上の課題としては、幅広い年齢層の方や精神・発達障がいなどをお持ちの方が混在するとのことで、参加者同士の価値観や配慮点、また持っているスキルをどう組み合わせながらイベント開催が行えると良いのかという点でした。また、町内会の方々としては毎年イベントの内容が固定化されてしまうため、新しいアイデアや取り組みを求めていました。
そんな課題に対しての工夫点としては、様々な背景の方が集まりつつも、まずは自然な会話が生まれるようなきっかけ作りでした。会話を中心におくようなコミュニケーションから入ってしまうと変に緊張したり警戒してしまいやすいと感じたため、イベントの準備の中でお互いがどんなスキルや特技を持っているかを紹介したり、実際にその場で披露したりすることで、コトを軸にした関わりが自然に生まれるようになったと感じました。初めからお互いをわかり合おうと一生懸命になるというよりも、コトをきっかけにすることで興味や関心などをベースにした交流が生まれたと思います。
そのような交流が始めにできたことで、その後のイベント準備や当日のイベント中にも分け隔てない交流が活発に生まれていました。また、秋祭りイベントを一緒に成功できたという結果が心の絆をより強くし、その後の茶話会などでも精神的な繋がりにつながっていったと思います。

今後の展開

今回の活動を通して、普段の事業をしている中ではなかなか関わることがない方々と協働しながらイベントや茶話会の定期開催を行うことができました。イベントを開催することは、最初はやり遂げられるかどうかの心理的なハードルが高くなりやすいと感じました。ただ今回良かったと思うことは、イベントを、初めから多くの集客目的とするのではなく、町内会の方と一緒に自分たちが楽しめる場を作るという目的に重きを置けたことかと思います。そうすることで、外部の目を気にしすぎずに「どんなことがあったら自分たちが楽しめるか」という視点で内容を考えることが出来たため、イベント内容を考える場でも意見が活発に出たり、持っているスキルなどを何かに活用出来ないかという視点が多く生まれたりしたと思います。はじめから大きなことをやるのではなく、「自分たちが楽しんでいたら周囲の人も巻き込んでいた」という流れが、今後ますます地域コミュニティーづくりの価値として大事になるのではないかと感じます。
今後の目標としては、これらの交流や地域イベントを単発で終わらせずに、出来る範囲で楽しめる方法を模索していくことです。「集客を◯名」や「毎回新しい〇〇を必ず取り入れる」などの明確な目標はあえて入れずに、継続することが徐々にコミュニティー風土、そして文化を作っていくと考え、お互いが関わり合いたいと思い続けられる温度感を大切にしながら継続を目指していきたいと思います。

添付資料